yamashina shigeru

2021年6月23日2 分

言葉の見立て

乃東枯
 
なつかれくさかるる

「乃東」とは、冬至に芽を出し夏至に枯れる「夏枯草 (かこそう)」の古名で、紫色の花を咲かせる「靫草 (うつぼくさ)」の漢方名である。
 
これまでに靫草を目にしたことはあるのかもしれないが、正直わからない。


 
むしろ最近公園で遊んでいると、シロツメクサの白の花が茶色に変色している花が増えてきている。
 
夏枯草と呼ぶのであれば、シロツメクサの茶色の花がぼくの中のイメージだ。

茶色になれば、花の首を飛ばしあう子供のころのゲームでは強いイメージがある。

茶色になった太くて強そうなシロツメクサを探しながら下校していた。
 
学校の帰り道によく遊んだ記憶がある。

ただし、基本ひとりで、両手にシロツメクサをもって右手と左手で戦っていたような…、そんな変わった子供だった気がする。

【枯】
 
大地を覆う木と古い兜のイメージを合わせた文字。
 
枯れる、衰える、乾く、やせる、死ぬ。
 
そんなマイナスのイメージのある言葉だ。


 
しかし、日本ではこの「枯」の解釈を
 
「人物や技術が磨かれて深みが増す」
 
という意味でとらえることがある。


 
また枯山水という見立ての文化もある。
 
おもしろい。

#72プロジェクト
 
72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。


 
そのことで、
 
ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。
 
(生まれ育たった風土と自分の関係性)

ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。
 
(生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)

ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。
 
(営みの中の小さな変化への気づきを察する)

そういったプロジェクトです。
 

七十二候のパステルアート
 
ここあーと みやばやし ともこ

七十二候の書
 
おちゃやれ堂 中井 好子

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