yamashina shigeru

2019年11月6日7 分

変わりたいと願う方のチカラになりたい

実は、Vol.1とVol.2の両方に参加いただいています。

こちらが最初の文章。

自分の心と向き合う。

初めまして。富山県高岡市で活動しているAries(アリーズ)の中谷泰子です。

Ariesでは、必要なヒトに必要なコトが届いたらいいなと思い、アトピーなどお肌トラブルの相談・体質改善・情報共有の活動をしています。お肌トラブルを体質改善を通して改善していけるよう、リフレクソロジーやカウンセリング、セミナーやイベント開催などをしています。

リフレクソロジーは足裏にある身体の反射ゾーンを指で刺激することで、間接的に内臓を刺激したり血液やリンパの流れを改善し、自分自身で活性化し良くなるチカラ〝自然治癒力〟を高めるという施術。

なぜリフレクソロジーを選んだのかと言うと…。

アトピーが悪化し全身から酷い症状が出た際に、唯一足の裏だけは症状が出なかったことに気付き、足の裏の施術ならお肌の弱い方でも内臓の活性化に繋がる施術ができるのではないかと思ったからです。

 

私が行う施術では足指を中心に揉みほぐします。

指それぞれに繋がりの深い内臓があり、それぞれの内臓には対応する感情があるので、不思議と自分自身の『心』の部分が現れます。

私は自分自身の心と身体に向き合い、気付き、『出す』ということも大切だと感じています。

 

活動をするキッカケとなったのは、私自身が小さい頃からアトピーだったこと。

8年前、25歳の時にアトピーの症状を抑える薬『ステロイド』をやめたこと(脱ステロイド)。

その時、アトピーを抜け出した方や脱ステロイドを勧めているお医者さん、同じようにアトピーで悩んでいる方と出逢えず、不安を抱えながら進んできたということがあります。

 

アトピーは「アトピー性皮膚炎」というアレルギーの一種。痒くなったりおさまったりを慢性的に繰り返します。

「痒くなるだけ」と思われがちですが、血が出てもまだ痒かったり、乾燥してボロボロになったり、皮膚がただれたり、膿が出たり…アトピーと言っても症状はそれぞれ違います。

 

病院や皮膚科に行くと、アトピーは一生治らないと言われる場合もあり、『ステロイド』という塗り薬を処方されることが多いです。

『ステロイド』は炎症を一時的に抑える効果が強いですが、症状が出る根本を治すことには繋がらないと考えています。

アトピーは子どもに多く、大人になるにつれ自然と治るとされていましたが、最近では大人になってからストレスや食生活などが絡み発症するというケースも増えています。

 

私は小さい頃から25歳で脱ステロイドをするまで、ずっとアトピーの症状が出ていました。

現在は33歳。今ではアトピーの症状は出なくなりました。

抜け出したというよりは、8年かけて自分自身のアトピーとの付き合い方がわかったから症状が出なくなったという方が個人的にはしっくりきています。

 

それぞれの考え方があると思いますが、私はアトピーはお肌の病気ではなく、皮膚から排泄するチカラが強い『特徴』を持つ人が、生活習慣や食生活・ストレスなどのいろんな原因でアトピーと呼ばれている症状が出るのではないかと考えています。

特徴なので、私の考えとしては『治る』ものでも『消える』ものでもないと感じています。

生活リズムや食事のバランスを崩したり、強いストレスをずっと感じていれば再発しますし、私も実際に生活リズムや食事のバランスを崩し、4年前に再発しました。

 

私のアトピーは重度と呼ばれるほどではなかったと思います。

小さい頃は薬を塗れば落ち着いていました。

 

高校になる頃から少しずつ薬では抑えきれなくなり、社会人になり3交代勤務の部署に配属され、生活や食事のバランスがどんどん乱れ、症状が一気に悪化しました。

 

そこで、ようやくアトピーと真剣に向き合い『脱ステロイド』を知り、アトピーと薬を使わずに向き合う決意をしました。

 

そこからの生活は一気に変わりました。

 

それまで毎日薬を塗って症状を抑えていたのですが、抑えるものがなくなったことで、あっという間に酷くなりました。

仕事は続けていましたが、少し座っていると作業着にリンパ液が付き、染みになる…、下に着る服の替えをいつも用意し、休憩中も座らずに過ごしていました。

 

8年前ということと、苦しくて辛くて思い出したくない気持ちが強かったせいか、当時のことは、実はあまり思い出せません。

気付けば少しずつ炎症が起こりにくくなり、1年半ほど経った頃に「普通」の肌の部分が増えてきていたような気がします。

私がアトピーと向き合ってみて感じたことは、私自身のアトピーは、私の心の現れだということでした。

 

小さい頃は兄弟喧嘩をすると、親が私を養子に出すと言って仲裁(?)をしてきました。

今となれば冗談だとわかるのですが、幼いころはわかりませんでしたし、実際に私を養子にしたいと言っていた親戚が何人かいました。

そのうちの一人が近所だったこともあり、喧嘩をするとおんぶして連れて行かれそうになりました。

 

「喧嘩をしたら家にいられない。私はいらない子なのかも…。」

と、子どもながらに感じたのだと思います。

 

幼いころは腸などが未熟だからアトピーの症状が出ていたのだと思いますが、小学生以降は親に心配してもらうためや、他の家に養子を諦めてもらうための手段であり、子どもなりの無意識の抵抗だったんだと、今は感じています。

 

社会人になってからは生活リズム・食生活の乱れ、派遣の方が多い職場だったので年配の方々に指示を出すということへの気遣いやストレスなどが絡まり、一気に悪化していきました。

 

心って、本当にすごいことをするな…って、改めて感じます。

 

私が体質改善に向けてやってきたことは、栄養を摂り、とにかく保湿、大好きな甘いものをやめ、ジャンクフードや脂っこいものを控え、できる限り生活リズムも整えました。

 

「5年は絶対に手を抜かないし諦めない!」

と自分ルールを決め、『絶対良くなる』と信じて、自分の身体を実験台にし、何が自分に合って何が合わないかを体験・体感しながら進みました。

 

5年で駄目ならまた違う手を考えよう…と、諦める予定はありませんでした。

先なんて全く見えないし、真っ暗に感じ、何回も何回も心が折れそうになりました。

ひたすらそんな生活を続け、気づけば症状が出なくなっていました。

 

私が当時一番つらかったのは、周りにアトピーから抜け出した先輩方や、脱ステロイドを勧めているお医者さん、一緒に悩みを共有できるアトピーの方と出逢えなかったこと。

当時はあまり情報をみつけられず、アドバイスをしてくれる方々はいたのですが、正直、「でも、アトピーじゃないじゃん…。」と、ちょっと冷めた目で見てしまう自分もいました。

悩みを吐き出せたり分かってくれる相手がいなかったことが、何より辛かったです。

 

そんな自分があったからこそ、Ariesの活動を始めることができました。

 

私の専門分野はリフレクソロジー。

私は自分が経験・体感してきたことしか伝えられないので、私にできることには限りがあります。

また、現在は私のときとは逆に情報が溢れすぎていて、判断がつかないということも。

当時の私が心から欲しいと願っていた、知りたいことを一緒に学ぶ場を創ったり、情報や想いを共有できる場を創っていきたいと考えています。

 

また、悩んでいる方が目の前だけにいるとも限りません。

私ができる範囲で、その地域に近い方を紹介することができるよう、同じような想いで活動されている方と出逢い、繋がっていきます。

 

何を必要としているか、何を選ぶかは相手が決めること。

必要としているヒトに、知りたい情報のプロの方を紹介できたらいいなと考えています。

 

それぞれの体質があるので合う・合わないがあったり、身体に現れることには『心』も深く関係しているので一人一人違います。

何を必要としているかを決められるのは当事者で、自分が何を必要としているかを知るためには、自分のアトピーの症状や心と向き合うことがとても大切だと感じています。

 

私は周囲からの視線が怖く、不安で視野が狭くなり、勝手に制限をかけていることが多くありました。

 

でも、自分自身の『土台』となる『心と身体』に向き合うことで少しずつ視野が広がり、感じ方や行動が変わってきました。

 

『心』と向き合うのは苦しかったりすることもあります。

 

向き合うことが、自分の身体に現れているアトピーと向き合うことにも繋がります。

ハードである身体の改善方法も大切ですが、ソフトである心と向き合うこと、自分が何を感じているかを感じ観る自分自身の『土台』を感じる時間を持つことも大切にしていただけたら嬉しいです。

 

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

何かの小さなキッカケになれたら嬉しいです。

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