yamashina shigeru
4月5日3 分
前回からの続き。
前回は、人類が手にした2つの力の共通点の話をしていました。
自分の物語を創造する力
誰かの物語に貢献する力
この2つの力があることで、人類は世界中で繁栄することが可能になった。
この2つの力の共通点は「物語」であること。
そこには「言葉」があること。
(久保)
易経は書物である。
そこには、64の物語が書かれてある。
これは、言葉の書なんです。
易経は、古来「占い」として使われていた。
占いとは、「裏成り」。
裏の成り立ちという意味もある。
易経は、自然界を信仰した上で64の物語を書いている。
人間が存在する前からあること。
自然は師なり。
それを人間が言葉で言い伝え、表現してる。
それこそ、「裏の成り立ち」である。
物事の表面に見えているのは、影絵で例えるならば、スクリーンに映し出された「絵」だ。
スクリーンの裏では、すごく立体的に表現しており、手や道具などいろんなものが交差している。
交差している間には「空気」「間」がある。
さらにその裏には「設計」「計画」「物語」がある。
同じように、ひとりの人が話す言葉は、「思考の上澄み」。
言葉も、実際の出来事も、上澄みでしかない。
もっと奥深いところ、見えてないところに、裏の成り立ちがある。
それが易経。
そう考えていくと、占い=言葉ともいえるのかもしれない。
言霊。
音は発すること。
漢字の成り立ち。
正しい言葉を使う、言葉にする、言葉を発することの大切さを感じる。
師である村山先生の言葉は、すごく抽象的。
そうじゃないと伝えられない。
その先に非言語の世界もあるんだろう。
以前、富山福祉短期大学の北澤学長にナラティヴ・アプローチを教わった。
当時、親子心理学というプログラムをしていたので、参加者の方が、自己物語を見つめて書き語ることで、自己物語を創り変え、創ることができるという体験を目の当たりにした。
個人的にも、自分の人生を創り変え、創ってきた。
そして、すべて生き直しができた。
人間は言葉を話せる。
だからこその面白さがある。
(山科)
久保さんの話を聞いてて思ったのは「バランス」。
自分の物語を創造する力
誰かの物語に貢献する力
この2つの力を共に如何に発揮するか。
どちらか一方の力だけを発揮していると、バランスが崩れるのではないか。
経営者であれば、社会貢献やボランティアの団体に所属してバランスをとる。
子育て中の方であれば、自分を生きるという学びを欲する。
どちらかの力が優位に活かすより、2つの力を惜しみなく発揮して生きることが大事なんだと思う。