雷乃発声 かみなりすなわちこえをはっす
立春後に初めて鳴る雷のことを「初雷」という。 この時期は季節の変わり目であり、大気が不安定になる。
大気のみならず、人の心、人の営みも不安定な時期のように感じる。
この時期は、あえて意識して身を整えるようにしたい。
具体的には、寝る時間、起きる時間、食事の時間といったルーティンとなる活動を整えるということだろうか。
【雷】 大和言葉の「いなづま」の語源は、稲が開花し結実する旧暦(太陰暦)の夏から秋のはじめにかけて雨に伴い雷がよく発生し、稲穂は雷に感光することで実る、という信仰が生まれ、雷を稲と関連付けて "稲の「つま(=配偶者)」と呼ぶようになったといわれている。 科学的にも、雷放電により空気中の窒素が酸素と結びつき、窒素酸化物となり、これが雨に溶けて降り注ぐと、稲の肥料となり成長を促進させる。 恐るべき、信仰と科学の融合だ。
大和言葉「かみなり」の語源は、昔、雷は神が鳴らすもの、と信じられていて「神鳴り」と呼ばれたため。
72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、
ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)
ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)
ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)
七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ
七十二候の書 おちゃやれ堂 中井好子
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