ど真ん中を生きるために必要な3つの意識変革について説明していく。
最初に伝えたいことは、これまでひたすら、ど真ん中、ど真ん中と話してきているが、実は大切なことは、ど真ん中だけではない。
むしろ、ど真ん中とほぼ同等に大切なことが3つある。
それは何かというと、二つの円の重なり部分だ。
must × needs
must × wants
needs × wants
上記の図の「Doing」の部分にあたる。
まず、なぜ二つの円の重なり部分が大切なのかを理解する必要がある。
ワークショップでは、まったく触れていないが、いきなり3つの円が重なるど真ん中は何かを考えることより、2つの円が重なる部分に、一体何が当てはまるのか、、そこも丁寧に考えていくことが重要だ。
それをこれから3つの意識変革を通して説明していく。
その最初が、行動から実践への意識変革である。
行動と実践という言葉の違いは何だろうか。
今まで考えたことがありますか?
実は、この言葉の意味を理解することこそ、意識変革に大切なのです。
行動…「あることを目的として、実際に何かをすること」
つまり、行動とは、目的ありきなのだ。
まず目的がある。その目的を達成するために動くことが行動なのだ。
会社には行動指針というものがある。でも実践指針とは言わないはずだ。
会社には目的があり、そのためにどんなふうに動いてほしいのか、、それが行動指針だからだ。
では実践はどうか?
実践…「実際の情況のもとでそれを行うこと」
行動と比較すると一目瞭然なのだが、実践には目的はいらないのだ。
逆にあってはならない。目的がある時点で、それは実践ではなく行動になる。
ここでもう少し言葉の定義を見ていく。
実際の情況とは何か。
それこそ、ワークショップで書き出したmust、needs、wantsではないか。
つまり、自分が今置かれている情況とは、やるべきことがあり、そこから気付いたニーズがあり、自分のワクワクする気持ちがある。それが自分の情況のはずだ。
では「それを行う」のそれとは何か。
「それ」こそ、2つの円の重なり部分だ。
目の前にゴミがある。
であれば、拾う。
そういうことだ。
そこに、特に目的などいらない。
そうですよね。
自分のなすべきことがある。
それに向き合ったからこそ気づいたニーズがあるんですよね。
だったら、自分が今できることを通して動けばいい。
それだけです。
動くのに何か障壁はありますか?
ないですよね。
それこそ実践であり、目的を設定する必要もなければ、計画を練る必要もないはずです。
しかし、その一歩を踏み出せるかどうか、そこで人生が大きく変わる。
ほとんどの人は自分の情況が分かっているのに、実践することをしない。
「したところで、給料が上がるわけでもない」
「責任ばかり増えるだけだ」
そう思うかもしれない。
でも実際は、やればいいだけなはずだ。
やればいいだけなのだ。
それは他にも当てはまる。
自分がなすべきことに向き合う。
向き合うことで、自分の喜びに気づいた。
だったら、なすべきことで身につけた職能を活用してもっと楽しいことはすればいい。
すればいいだけだ。
実践だ。
そこに目的など不要だ。実践するかしないかだけなはずだ。
それでも、みんな動かない。
もっと楽しくなるのは明らかなのに、動かない。
動けばいいだけだ。
needs×wantsの部分も同じだ。
ここはさらにほとんどの人は動こうとしない。
なぜならば、自分のなすべきこと(must)の円の外だからだ。
または気付いているのに、気付かないふりをしている人も多い。
仕事の定義を狭く考えすぎている可能性もある。
でもよく考えてもらいたい。
needsとは、自分がなすべきことに向き合ったからこそ気づいたことなはずだ。
喜びも同じだ。
だったら、やりべきことの内側か外側かなど関係なく、やればいい。
実践すればいいだけなはずだ。
この3つの実践。
実践であるがゆえ、「即」実践だ。
できない理由をならべて動こうとしない、そんなことはしていないか?
今置かれている情況がわかっているのであれば、動く。
それだけでいい。
それは何か?
もしかすると、あなたはもうすでにそういう活動やプロジェクトをしているかもしれませんよね。
それをこの3つのエリアに当てはめて情報整理することもおススメです。
すると、「このエリアの活動は最近してないな」とか、「このエリアばかり集中しているな」という実践の隔たりに気付けるかもしれません。
また、ど真ん中名刺にこの3つの活動を明確にして記載するという方法もあります。
こんな話を聞いたことがありませんか?
人は3つの仕事を持つべきだと。
社会に貢献する仕事(must×needs)
自分を満たす仕事(must×wants)
将来のための仕事(needs×wants)
それがまさにここだ。
行動ではなく、実践であり、Doing。
さらに、実践こそ、今の自分にとって大切な仕事だと捉えられるかどうか。
それが、ひとつめの意識変革だ。
いきなりど真ん中を探す必要はない。
むしろ、この2つの円が重なる部分を動き始めることが重要だ。
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