素直な心になるために
松下幸之助
第1章 素直な心の内容10か条
「価値を知る」 素直な心というものは、よいものはよいものと認識し、価値あるものはその価値を正しく認めることのできる心である
やっと気づき始めたことだが、素直の心の内容10か条のほとんどのに当てはまることがある。
それは、もったいない精神なのではないか。
この項の中に、まさに書かれてある。
「よいもの、価値あるものは、その価値を十分に発揮できるようにしなければ、まことにもったいない話です」
と。
これは確かにそうだろう。
この言葉が意味するところは、「価値を知る」のさらに一歩前進していることだ。
よいものをよいものと正しく認識する、それには素直な心が大切だ。
しかし、認識したから大丈夫ということではない。
認識したのであれば、それを実践して初めて価値のあるものとなる。
でなければ、もったいない。
ということだ。
素直な心とは、心の在り方のことではあるが、素直と実践、そしてもったいないという価値観がうまく結びついているように思えた。
Comments