遠慮とは 遠きを慮ること。 遠きには二つの意味がある。 時間的な遠い将来と空間的な拡がり。 よき人間関係を保つには遠慮は必要で そのため我々先祖は礼という規範を創った。 時空間の遠きに思いを馳せ、 人に対しては言動を控えめにする。 それができる人を大人という。 いま・ここ・自分の都合だけでなく 遠い将来に思いを馳せ、 彼方(現代から未来) 此方(過去から現代) を慮る。 そういう父祖の営みがあることによって 私たちはこの時代の繁栄を生きていることを 知らなければならない。 2015年11月号 致知 より 過去、現在、未来をつなぎ、ど真ん中を生きる。