今日をどう生きるか
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 23番目の嘘 年金と貯金があれば老後が安心 毎度のことなんだけど、AIにお世話になりつつ内容をまとめたい。 特に今回、年金のシステムのことをこれまであまり理解しようとしたことがなく、本文だけではなかなか理解できなかった。 家族が仲良くあること。 ど真ん中を生きる仲間と繋がる。 この2点を大切にできるといいなと思っていて、実際の年金の問題を考えたことはなかった。 今回の章は、「老後の安心」と聞くと 「いくら貯めればいいのか」 「年金はいくらもらえるのか」 「どんな金融商品で運用すればよいのか」 という、お金の「量」の話がメインになるのではないか。 しかし本書は、その前提そのものを問い直してくる。 「年金と貯金があれば老後は安心」という嘘を支える、4つの問題を挙げている。 1.人口動態の変化 これは比較的わかりやすい。 年金受給者が増える一方で、それを支える現役世代の人口は減っていく。 少子高齢化という言葉で何十年も前から語られてきたことだ。 つまり、支える人が減り、支えられる人が増える。...
自分を愛することと他人を愛すること
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 22番目の嘘 私たちはお金に依存している 21番目の嘘では、自立は次のように定義されていた。 自立とは、あなたが意識的にある活動のソースになって行動を起こし、そこから起きることの責任を引き受けることである。 つまり自立とは、誰にも頼らないことでも、お金を持つことでもない。 自分が起点となり、行動を選び、起きる結果をコントロールしようとすることを手放し、自分として応答し続ける在り方である。 この定義に立ったとき、22番目の嘘である「私たちはお金に依存している」という言葉の意味は、まったく違って見えてくる。 私たちは確かに、何かに依存して生きている。 しかし、それは本当に「お金」なのだろうか。 現実には、食べ物も、水も、エネルギーも、すべては誰かの営みによって支えられている。 私たちは、人との関係性の中でしか生きることができない存在である。 それにもかかわらず、「お金に依存している」と感じるのは、お金がその関係性を数字として集約し、見えなくしてしまうからかもしれない。 ここで、自立の定義に立ち返る。...
自立
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 21番目の嘘 お金があれば自立できる 自立とは、あなたが意識的にある活動のソースになって行動を起こし、そこから起きることの責任を引き受けるという意味を持つ。(212p) 本書には、このように自立を再定義する一文がある。 一般的に語られる自立とは、 お金を稼げること 生活できること 誰にも頼らないこと といった「状態」を指すことが多い。 しかし、ここで語られている自立は、状態ではなく「在り方」である。 「ソースになる」とは何か 「 あなたが意識的にある活動のソースになる 」とは、自分が起点になるということだ。 誰かに言われたからやるのではない。 状況に押されて動くのでもない。 自分の内側から湧き上がる「これをやる」という声に従い、自ら選び、一歩を踏み出すこと。 そこには、リスクを引き受ける覚悟も含まれている。 「責任を引き受ける」とは何か 次に重要なのが、「 そこから起きることの責任を引き受ける 」という点である。 責任(responsibility)はresponse(応答)+ ability(能力)..
暗黙の合意形成
人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である 樋口耕太郎 著 毎朝5時からの音読会で読んでいる本。 今朝のテーマは「無理ゲー」。 朝の音読会の対話の中で、正確に記憶しているわけではないが、こんな会話があった。 「在来種のみかんを育てたいが、そのみかんは一般に流通しているものほど甘くなく、ニーズがないため、作ることを断念した」 「無農薬で野菜を育てたいが、労力のことを考えると難しい。農業で生計を立てている人に、農薬を使わずに育ててほしいとお願いするのはどうなんだろう」 そんなニュアンスだった。 在来種を育てる。 無農薬の野菜を育てる。 ニーズの問題、販路の問題、労力の問題。 そのすべてに共通しているのは、「お金」の問題なのかもしれない。 「しかし、家族を養うことを考えると…」 「地域との関係を考えると…」 この言葉が出てしまうと、「そうだよね」と納得せざるを得ない。 それ以上の議論もできるのだろうが、どうしても信念の違いや対立構造が入り込んできそうだ。 僕自身も、暗黙のうちに、 「あ、このテーマはこれ以上踏み込んでは
時間とコスト
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 20番目の嘘 かかったコストで価格が決まる 今回の章は、文章量自体はとても短い。 しかし内容は、これまでで一番と言っていいほど、理解するのが難しかった。 テーマは「利子」である。 これまでも何度か登場してきた概念だが、正直なところ、どこか雲をつかむような感覚があり、腹落ちしていなかった。 ただ今回、少しだけその輪郭が見えてきたように思う。 まず提示されていたのは、ひとつの衝撃的な数字だった。 1980年代初頭における、サービス価格に含まれる利子の割合。 ごみ収集 12% 飲料水(上水道) 38% 下水・汚水処理 47% 公営住宅の家賃 77% この数字をどう受け取ればいいのか、正直かなり戸惑った。 日々当たり前のように支払っている料金の中に、これほどまでに利子が含まれている。 その実感が、まったく持てなかったからだ。 おそらくこれは、複雑に重なり合ったサプライチェーンの中で、各段階の利子が積み重なっていった結果なのだろう。 ここで改めて、「利子とは何か」を考えてみた。 利子とは、シンプルに言えば お金を借
自分を知り、自分として立つ
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 19番目の嘘 ビジネスとは継続的に利益をあげることだ 今回もAIに文章の校正を依頼しながらつくりました。 「ビジネスとは継続的に利益をあげることだ。」 この思い込みがなぜあるのか、いくつか理由が浮かんでくる。 たとえば、ビジネスをはじめるとき、多くの場合はお金を借りるところから始まるのではないか。 資金を調達すれば、当然そこには「利子」が発生する。 利子がある以上、元本に上乗せして返し続けなければならない。 そう考えると、「継続的に利益を出すこと」が前提条件のようになる。 あるいは、利益を出すことが企業の存在証明のように扱われる社会。 利益が出ていないなら存在価値がない、と無言で烙印を押されているような空気。 そうした背景の中で、「利益=ビジネス」という図式が、いつの間にか常識になっているのかもしれない。 しかし、19番目の嘘を読みながら強く感じたのは、「 そもそもビジネスとは何か 」という大前提を、もう一度問い直す必要があるのではないか、ということ。 私たちはいつの間にか、ビジネスとは利益をあげる活動だ
成功とは
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 18番目の嘘 みんなが利益をあげられる 今回もAI活用しまくりの文章です。 少し解説なく内容に入るのですが。 市場に継続的にマネーストックが増加することを前提とするかどうか。 今回の嘘に隠された結構大きなポイントなんじゃないかと感じていた。 マネーストックとは、市場に出回っているお金の総量のことをいう。 しかし、その数字は単なる量ではない。 通貨は「信用」によって支えられている。 ここでいう信用とは、国家や制度、通貨そのものに対する社会的な合意である。 そしてその土台には、本来「信頼」がある。 人々が社会を信頼し、互いを信頼し、この共同体は続いていくと感じられること。 その信頼が積み重なり、やがて信用というかたちを取り、貨幣の価値を支える。 順番は、 信頼が先で、お金は後 のはずだ。 けれど私たちは、しばしばその順番を逆にしてしまう。 お金が増えれば安心できる、と。 中央銀行は、国民の母国への信頼の高まりを定量化できないし、それ以上に信頼を軸に考えてお札を刷っているわけじゃないように思う。...
嘘の儀式
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 17番目の嘘 プロジェクトを始めるには ビジネスプランと予算と元手のお金が必要だ ちょうど会社で「きなこ棒」の販売に向けて打ち合わせをしているとき。 売上と経費をどうしていくべきかを考え始めた。 そのとたんに、これまでのクリエイティブは会話から一転し、シリアスな会議に変わった。 その影響はつづき、試作を作るにしても、コストや設備のことに敏感な対応になった。 このとき、正直どう反応すればよかったのか、すぐに答えを見つけることのできない自分がいた。結果、正しい選択ではなく、恐れへの反応をしてしまったように思う。 なぜ、これほど話題がお金になった瞬間に、見ている世界が変わるのか。 改めて本書の内容に戻る。 ベンチャーキャピタリストやバンカーは、実際にはビジネスプランを見ているのではなく、「人」を見ている。 案件の是非は先に決まっており、数字は後からそれらしく整えられることも多い。 多くの人はそのことを、心の奥ではうっすらと理解している。 それでも誰も口にせず、ビジネスプランや予算の重要性が語られ続ける。 この「
世界よ、応答せよ。
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 16番目の嘘 やりたいことのために働いて稼ごう この言葉の前提には、こういう分断があります。 いまの仕事 = 本当はやりたくない やりたいこと = いつか、別の場所にある お金 = それを実現するための手段 つまり、「いま」と「本当」を切り離している。 この嘘に乗ると、人生はこうなりやすい。 今は我慢 まずは稼ぐ 余裕ができたら そのうち本当にやりたいことを ……でも、「そのうち」はなかなか来ません。 さらに困ったことに「やりたいこと」すら嘘の可能性があります。 やりたいこと=自己証明 やりたいこと=逃避先 すると、ますます「今」が犠牲になります。 つまり、今回の嘘とは、 今と未来を分けない 、という提案です。 ところで、なぜ多くの言語で「お金=報い」なのか 貨幣が生まれる前、人は 狩る 作る 守る 癒す といった行為を通じて共同体に貢献していました。 その「役に立った」「助かった」という感覚が、具体的な形で返ってくるものが必要になった。 それが 物 穀物 金属 後に貨幣 つまりお金は、「ありがとう」を保
自由と責任
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 15番目の嘘 お金があれば自由になれる この章は、ひとつの言葉から始まる。 「本当の自分に出会えたとき、あなたは自由である」ボフダン・ハウリリシュン この言葉に強く惹かれた。 同時に、「本当の自分とは何か」「自由とは何か」という、大きな問いが立ち上がる。 興味を持ち、ボフダン・ハウリリシュン(Bohdan Hawrylyshyn)について調べてみた。 1926年―2016年。ウクライナ、カナダ、スイスで活躍した経済学者、思想家、慈善家。 ローマクラブ正会員。 スイス国際経営研究所 所長。 ダボス会議の創設に関与。 GM、IBM、ユニリーバ、フィリップスなどのコンサルタント。 第二次世界大戦中の1944年、ナチスに捕らえられ、ドイツに連行。戦後は約2年間、難民キャンプで過ごし、その後カナダへ移住。木こりなど様々な仕事をしながら、トロント大学で学んだという。 ……すごい人生である。 彼の哲学のポイントを、AIに整理してもらった(抜粋)。 多くの経済理論は、数字・市場・効率というフレームで語られる。しかしハウリ
愛の受け取り方
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 14番目の嘘 お金持ちは豊かだ まずは、13番目の嘘の振り返りから。 欲深い人に対してこそ、愛とともに手渡すのです。 この言葉を、少し噛み砕いて考えてみたい。 もし、お金を稼ぐ原動力となっている「欲深さ」が、実は 愛の欠乏 から生まれているのだとしたら。 そして、その欲深さの力によって、結果的にお金持ちになることができたとしたら。 普通に考えれば、「欲深いお金持ちにお金を渡すくらいなら、貧しい人に渡したほうがいい」と思うかもしれない。 しかし本書では、むしろ逆の可能性が示唆されている。 欲深さの根にある「愛の欠乏」を、 「愛 × お金」 というかたちで満たすことができたなら、結果的にそのほうが、社会全体は豊かになるのではないか。 そんな、少し刺激的な提案がなされていた。 今回の 14番目の嘘 も、この流れと深くつながっている。 「真に豊かな人は、お金があろうとなかろうと豊かである」 「貧しい人は、お金があろうとなかろうと貧しい」 これが真実なら、「お金持ちが貧しい人に、お金をただ分け与えればよい」と
無賃飲食
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 11番目の嘘 国の健康状態はGDPなどで正確に測ることができる ここは、 お金の尺度が人間の幸せの尺度にすり替わっている という深い問題を突いている。 GDPが高くても、人々が幸せとは限らない。 GDPとは、「一定期間内に国内で生み出されたモノやサービスの総額」をお金で表したもの。 なぜ嘘なのか。 これは実例を挙げればわかりやすい。 戦争や災害で復興需要が高まる → GDPは上がる 過労やストレスで医療費が増える → GDPは上がる 森林を伐採して資源を売る → GDPは上がる 子育てや介護など → GDPで測定不能 無償の愛の労働 → GDPで測定不能 友人との支え合いや地域の助け合い → GDPで測定不能 自然の恵み、環境の豊かさ → GDPで測定不能 そもそも経済活動とは何か。 一般的な定義では、「人々が欲望を満たそうと、有限である資源を用いて財やサービスを生産し、市場取引で分配され、消費する活動」。 もっとざっくりというなら「お金を介して欲しいものをやりとりする活動」となる。 この定義を「...
「お金」から「存在」へ
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 10番目の嘘 お金は、ゴールド(金)などによって価値を裏付けられている 全力でAI様の言葉を借用させていただきます。 金本位制の時代では、「金庫にある金(ゴールド)」の量しか、お金を発行できません。...
お金と「Being」の関係
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 8番目の嘘 お金は政府や中央銀行が作っている 実は今手元に「マネー・バイアス」の本がなく、記憶のある内容で感想をまとめたい。 まず、「お金は政府や中央銀行が作っている」という言葉に含まれている感情に近い意味を考えると。...
慈悲
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 7番目の嘘 お金があれば安心だ 今回の箇所の内容とブログの内容がずれるかもしれないが、本書にある言葉と最近興味を抱いた言葉が、なんとなくつながっているように感じた。 脱線する内容になるのだけど、書き残したい。...
無条件の存在
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 6番目の嘘 私が存在しているのはお金のおかげだ タイトルだけを読むと、当たり前なんじゃないかと思える。 むしろ、「私が存在しているのはお金のおかげだ」と思っている人は、ほとんどいないんじゃないか。...
抱きしめてくれるおじいちゃんおばあちゃん
マネーバイアス ピーター・カーニック 著 4番目の嘘 幸せになるには、最低限のお金が必要だ 前半では、「ピーターの法則」と「バーの法則」の紹介がある。 ピーターの法則 とは ①ピラミッド型の組織では、優秀な人は昇進する。...


