連休中に「論語と算盤」読了。 ただ編訳本だったので、ちょっと物足りなさはありました。 その中からすこし抜粋したいと思う。 常識とは何か?
「知、情、意の三つが調和し、同じように発達したもの」こそが完全な常識だろうと考えている。 人として「知恵」が十分備わっていなければ、物事を識別する能力に支障をきたす。物事の善悪や是非の識別ができない。また利害や損失の判断ができないなど。 しかし、「知」ばかりで行動ができるかというと決してそうではない。そこに情愛というものを上手に加えていかなければ、知の能力を十分に発揮させることができない。もし、情がなく知だけで行動するとどうなるか考えると明白である。人間にとって情は不可欠な機能である。 だが、情には欠点がある。それは感動しやすい性質のものだから、つい情に走ってしまいがちな点である。人には、喜、怒、哀、楽、愛、悪、欲の七欲がある。これらによって生じる作用はめまぐるしく変わるものだ。そこで「意志」というものの必要性が生じるわけである。 この動きやすい情を抑制するのは、頑固な意志しかない。まさしく、意こそが精神の働きの根源だ。強固な意志があれば、人が生きる上で最高の強みとなる。だが、むやみに意志だけが強いのはよくない。 強固な意志の上に、聡明な知恵が加味され、情愛がこれを調整する。この三要素がちょうどいい具合に調和し、大きく発展させていって始めて常識となる。 政界でも実業界でも、健全な常識のある人が物事を動かしている。
なるほど。これは、ど真ん中の生き方にもすごく当てはまると感じた。
知は仕事。情は社会貢献。意はワクワク。
そう捉えると、面白い。
ど真ん中を生きるとは、常識を生きる。
ということか。