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執筆者の写真yamashina shigeru

100人達成

更新日:2019年9月18日


ど真ん中名刺100人プロジェクト

ついに100人達成いたしました。

100人目の名刺は、詩人 橋本なおこさんの名刺です。

自分のため、メモとして記す。

100人目の名刺作りは、

「ちゃらんぽらん に生きる」

というテーマからスタート。

ちゃらんぽらんの語源を調べてみると、

「ちゃら」(でたらめ、うそ、でまかせ)と、

「ほら」(ほらを吹く)がつながった言葉のようです。

語源から考えると、イメージしていた意味とちょっと違う。

ある意味「素直に生きる」

という言葉に近い。

実はちょうど、

松下幸之助の「素直な心になるために」という本が傍にあったことも起因する。

この本は、大学4年生の時に部活の冬合宿のミーティングで活用した本だ。

今から22年前ぐらいになるのだろうか。

当時、4年として最後のリーグ戦を戦う上で、

「素直な心になるために」の本に書かれている内容が

とても大事だということを伝えたかった。

22年前の本が、100人目の名刺つくりの時に出現したのは

すごい縁を感じている。

というのも、

ど真ん中名刺の考え方の根っこは、まさに大学時代にあるからだ。

ある意味、この本にある。

当時は強いとは言えなかったチームを「日本一のチーム」だと誇りに思えるチームにしたい。

そんな想いで、大学卒業後もコーチを自分の仕事と捉え、就職はせず全力でサポートした。

まさに、ど真ん中を生きていたのだ。

そのときの考え方のベースがこの3つである。

運営「本音を語り、本気のチームづくり」

行動「自分のしたことは、必ず自分に戻ってくる」

マインド「思うこと、言うこと、行うことを一致させる」

おかげ様で毎年リーグ戦優勝を経験し、1部リーグ昇格を達成することができた。

この3つのベースが、そのままぼくの人生に今でも大きく影響を与えている。

そして、実は橋本さんには、「ど真ん中名刺」について取材していただいたことがあり、

当時のチームづくりの話もしていたのだ。

  振り返るほど、おもしろい縁である。

話は戻る。

名刺を作る過程で「素直に生きる」と同時に「吟遊詩人」というキーワードも生まれた。

そこで、ちゃらんぽらんは捨て、

「すなお 詩」というキーワードでグーグル検索をしたんです。

そして出逢ったのが「古今和歌集 仮名序」の一節、

ちはやぶる神世には歌の文字も定まらず すなほにして  言の心わきがたかりけらし

人の世となりて  すさのをの命よりぞ 三十文字あまり一文字はよみける

紀貫之に出逢ったのだ。

ここで、まだ奇跡は起きる。

名刺作り中の机の上には

「にほんとニッポン」という松岡正剛さんの本も置かれていたのだ。

その本に、紀貫之が紹介されている。

日本文化史でたったひとつ決定的は発明をいえと問われたら

私は迷うことなく仮名が発明されたことをあげます。

貫之の日本語計画

土佐日記でトランスジェンダーとなり、日本文化の「くにぶり(風俗・国風)」を作る実験を行う

「言霊の幸はふ国」に今だない和語和文和字の表現様式のアイデア

左右対称性を重んじた世界から、対称性をくずし、そこに新たなバランスを生み出す試み

貫之さんはじめまして!っていう挨拶する間もなく、

出逢っちゃった!って感じです。

仮名の発明、擬装、非対称なるバランス・・・。

1100年以上前のこの実験が、今の日本の土台になっていることは

想像に容易い。

記念すべき名刺が

ど真ん中名刺の過去と今、そして未来を予見するような名刺となり

すごくうれしい。

スサノオの話もすごくしたいのだけど、

最後に、せっかくなので仮名序を紹介して終わりにしたい。

やまと歌は 人の心を種として よろづの言の葉とぞなれりける 世の中にある人  事 業しげきものなれば 心に思ふことを見るもの聞くものにつけて 言ひいだせるなり 花に鳴くうぐひす  水に住むかはづの声を聞けば 生きとし生けるもの  いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし 目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ 男女のなかをもやはらげ 猛きもののふの心をもなぐさむるは歌なり この歌 天地の開け始まりける時よりいできにけり しかあれども  世に伝はることは 久方の天にしては下照姫に始まり

あらがねの地にしてはすさのをの命よりぞおこりける ちはやぶる神世には歌の文字も定まらず すなほにして  言の心わきがたかりけらし 人の世となりて  すさのをの命よりぞ 三十文字あまり一文字はよみける かくてぞ花をめで  鳥をうらやみ  霞をあはれび  露をかなしぶ 心 言葉多く  様々になりにける

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