月に一回のペースで開催中のトワの会で、こんな宿題をいただいた。
山科さんにとって働くとは?
ど真ん中エディットワークでは、必ず聞かせていただいている問いだ。
では自分の答えはどうか、。
正直、10年近く前からアップデートしてないのです。
してない理由は特にないのですが、仕事とは縁があってこそのものであるということ。
これまでの人生を振り返っても、将来に悩む時期はあったにせよ、なすべきことに向き合うしかないという結論に結局は至るという選択をしてきた。
そう考えると、働くってなんだろ、仕事ってなんだろう、って自分ひとりのことではなく、完成の中で成立しているものであり、ここを深く追求すること自体、実はあまり意味がないことかもしれないと、うっすら感じているからかな。
今、この問いを提供し続けている大きな意味は、ひとつの質問に対して、どれだけ多くの視点から答えを出せるかという、ひとつのアウトプットするトレーニングの要素が強い。
とはいいつつ、10年前から、ほぼ変わらないぼくの答えを紹介する。
これは、ひとのまの宮田くんと話してて、そうそう、そうだねって納得したことです。
(ここ宮田くんの説明)
人は、独りで生まれてきて、それだけじゃ人間になれない。
人間になるには「間」が必要。
「間」は、自分と違う人が存在しないと成立しない。
赤ちゃんとお母さん、私とあなた、その「間」にあるものは、喜怒哀楽なんでもいい。
間が大事。
それで、人間になる。
だから、ひとのま。
そんな内容だったと思う。
では、ぼくにとって働くとは?
「間」が生まれると、必然的に役割が生まれるんだと思う。
お茶を注ぐ人と飲む人、茶碗を洗う人、・・・ その「間」から生まれた役割に対して動く。
それが全部働くなんじゃないか、、。
であれば、働くって結局生きることだろう。
では仕事とは?
仕事は、ちょっと違ってて、 人にはやっぱり個性があるから、得意不得意がある。
だったら、得意なことを活かして働く。
その上で、「お互い」が、ありがとうって言える状態であること。
つまり、仕事の前から比較すると、ぼくも相手も、ほんの少し成長できていること。
それが仕事かな。
どちらかだけにとって「ありがとう」となるのは、仕事じゃない。
これが、一番ぼくの中で近い正解かな。
ちなみに「働く」の語源から考えてみると。
働くとは 「はためく」からきているようで、鎌倉時代に作られた日本オリジナルの漢字だそうです。
はためくとは
風に吹かれて、はたはたと揺れ動く。音が鳴り響くという意味だそうです。
つまり、自然現象で、物が急に動き始めるさまが、はためくなんですね。
それが、物ではなく、人の場合が、働くということみたい。
相手への思いやりだったり、
自分の心の中から沸き起こる想いだったり、
居ても立ってもおられず急に動き出す。
それが本来の「働く」という意味なのかもしれません。
そう思うと、「働く」の意味がまったく違う趣に見えてくる。
そして、大切なのは「相手への思いやり」と「志」なんだと理解できてくる。
さらに、日本オリジナルの漢字なんだと思うと、日本の文化的意味もここに含まれているんだろう。
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