子曰く、 「歳寒くして、然る後に松柏のしぼむに後るるを知る。」
冬になってはじめて葉を落とさない木があることがわかります。 人も同じように困難にぶつかった時にはじめて、その人の本当の姿がわかります。
昨年のはーとほっとねっとに掲載させていただいた文章のタイトルが 「なぜピンチはチャンスなのか」 ということだったのですが、結局ぼくなりの解釈を書き忘れてたので、今書きます。
目の前のなすべきことに没頭する。 それこそ、道を開く一番の近道だ。
これは、たぶん孔子が生きていた2000年前以上から言われていることなんだろうし、ビジネス書に書かれている定番のオチの一つでもあるように思う。
まさに、これこそ、ひとつの真理なのではないか。
つまり、ピンチとは、半ば強制的に目の前のことをひとつずつ没頭して立ち向かうしかない状況に置かされる。
余裕もなく、選択肢もないような状況。
ただ、だからこそ、没頭するしかない。
そうなると、平時には気づかなかった新しい気づきやヒント、道が見えてくる。
そういうことなんだろうと思います。
ピンチだからチャンスになるのではなく、なすべきことをなすこと。
それに帰するような気がします。
そして、大切なテーマは、
「平時でもそれができているか?」
という問いなのではないか。
多くの方の年始の挨拶の中で、昨年は多くの困難があり大変だった、今年こそは明るい未来を。 そんな言葉を多く目にしました。
ただ、ど真ん中を生きるみんなはどうでしょうか。
少しこの言葉に違和感を覚えたのではないでしょうか。
確かにどうしようもないピンチはあったのが、実は何気に心は落ち着いていた方が多かったのではないか。 むしろ、いまだからこそ自分たちの姿を見せなければと思った方って多くいるのではないでしょうか。
「今、なすべき目の前のことをする。それは変わらない。」
と。
子曰く、
「歳寒くして、然る後に松柏のしぼむに後るるを知る。」
真冬になり、はじめて葉が落ちていない木があることに気づく。
平時には、目の前に同じ景色があるにも関わらず、それに気づかない。
世間的にはピンチだねって言葉は使うが、実際は今まで以上に落ち着きがあり、自信があり、ワクワクしている。
そう思えたど真ん中の仲間のみなさま。
さあ、出番ですよ~。
ぼく自身も、まだまだそういった境地であるわけではなく、不安や焦りもありますが。
そうありたいと思っています。
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