禾乃登 こくものすなわちみのる
稲穂が実り、しだいに熟していく頃。 あぁ、そう思うと、確かに普段の風景の見え方が変わります。
同時に台風の襲来が多い季節であり、収穫を無事に終えるために乗り越えなければならない季節でもあるということ。
そんな願いもあり、八尾の風の盆は、この時期にあります。 (はじめて知った!) 禾乃登と風の盆はリンクしていたんですね。
【禾】 穂先が茎の先端にたれかかる象形から、「稲」を意味する。 穀物の総称。 穀物とは、人間がその種子などを常食とする農作物のこと。
農耕民族にとって、のぎへんのある漢字はとても親しみ深い。
秋 穣 稲 種
ちなみに「私」ものぎへんだ。 「私」の右側の部分「厶」は、腕を回してものをとるという意味のようで、「私」は育った稲を私のものにして独占するみたいな意味があるようだ。
自分ひとり、独り占め。
「厶」を開くという表現で「八」を上に乗せることで、 「公」おおやけという漢字になる。
では、「私」と「公」を重ね合わす、「共」の語源は何だろう?
#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、 ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)
ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)
ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)
そういったプロジェクトです。
七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ
七十二候の書 おちゃやれ堂 中井 好子
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