黄鶯睍睆 うぐいすなく
山里ではウグイスが鳴き始める頃。
繁殖期は初夏で、オスは縄張りをつくり「ホーホケキョ」と1日に1000回ほど鳴くことがある。
すごく興味深かったのは飼育方法だ。 籠にいれたウグイスはさらに籠桶(こおけ)に入れる。 籠桶はキリ製。キリ製なのは、それ以外では、鳴く音と調和しないからだそうだ。
鶯や餅に糞する縁の先 松尾芭蕉
なんとも素晴らしい俳句だ。 正月も過ぎ、カビないように縁側に干していた餅。 そこにウグイス色の鶯が現れ、鑑賞していると、白のお餅に糞をされたという情景。 季節、色、風景、文化、そしてそれまで雅な存在として表現されていた鶯をあえて下げるようなひょうきんな表現。
いやあ、味わい深いな。 このセンスはたまらない。
なんとも日本の良さがでている句に感じる。
#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、 ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)
ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)
ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)
そういったプロジェクトです。 七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ
Comments