鷹乃学習 たかすなわちわざをならう
今年生まれてひと月ほど経ったタカの幼鳥が、飛ぶことを覚える時季。 食物連鎖の頂点にいるタカとしては、「飛ぶ」イコール「獲物を捕る」!
タカのエサ捕り学習が、なぜ人間の暦に登場するのか。 それは、鉄砲がない昔から、カモやキジやハト、ウサギやタヌキまで調達してきたから。
日露戦争の頃はタカの軍事利用も本気で検討された。敵の「軍用伝書バト」を捕らえる作戦だ。
【羽合せ】 『羽合せ(あわせ)』 という日本独自の方法がある。
獲物を追うとき、外国ではタカに任せてスタートさせるが、日本ではタカと人が息を合わせて、なんと人がタカを「投げる」。 タカの行きたいポイントに人が投げ飛ばしてあげる。
タカは加速して、自分の飛力以上の早さで獲物に到着できる。 野生の思いに沿って人間が仕える信頼関係をつくる。
鷹に詳しい方に聞くとこんなコメントをいただいた。
鷹匠はタカの「行くぞ!」の覇気に合わせて助走し、腕を振って飛ばすのですが、上手な鷹匠の腕から飛び出したタカはすでにトップスピードに達しているかのようで、矢のような突進を見せます。 芸術です。
#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、 ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)
ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)
ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)
そういったプロジェクトです。
七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ
七十二候の書 おちゃやれ堂 中井 好子
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