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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

麦に思う

麦秋至 むぎのときいたる



麦が小麦色に熟す頃。

この時期に会社の周辺をランすると、黄金色に育った麦を見ながら走ることができる。

実は数年前まで、この黄金色の植物が麦だということにすら意識することがなく、意識どころか、雑草生えてんなーぐらいしか考えてなかったんじゃないかな。

農家さんにめちゃくちゃ失礼。。。

人は、意識しなければ目の前に起きていることに何も気づかず時を過ごすことになる。

いまだに、目の前に広がる黄金色の麦は、小麦なのか、大麦なのか、麦と小麦はどう違うのか、、さっぱりわからない。 知らないことばかりだ。


【麦】 麦といえば、衝撃的なのはサピエンス全史だろう。 この本を読まれた方の多くは農業革命の話に少なからず納得感をもちながら衝撃的な印象があるのではないか。


人類は農業革命によって、手に入る食糧の総量をたしかに増やすことはできたが、食糧の増加は、より良い食生活や、より長い休暇には結びつかなかった。むしろ、人口爆発と飽食のエリート層の誕生につながった。平均的な農耕民は、平均的な狩猟採集民よりも苦労して働いたのに、見返りに得られる食べ物は劣っていた。


それは誰の責任だったのか?王のせいでもなければ、聖職者や商人のせいでもない。犯人は、小麦、稲、ジャガイモなどの、一握りの植物種だった。ホモ・サピエンスがそれらを栽培したのではなく、逆にホモ・サピエンスがそれらに家畜化されたのだ。


アニメ「約束のネバーランド」では、人間が家畜として育てらており、そこから自由を獲得するための旅の物語だ。

しかし、それは、人間が実は鶏や牛、養蜂も結局は同じで、人間が当たり前のように行っている行為だ。

がしかし、すでに人間は植物によって家畜化されていたという話。



いま、どんな結論でこの話を終わるべきか難しいが、


①二元論ではなく、第三の答えがあることを信じ、さらに右でも左でも、第三の答えでもなく、すべてが重なり合うど真ん中を探す視点を持つ。


②視座を高め、未来を見据えるには、歴史から学ぶ姿勢が必要


があるように思う。



#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、

ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)


そういったプロジェクトです。

七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ

七十二候の書 おちゃやれ堂 中井 好子



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