読書会に参加しました。
稲森和夫「生き方」
第1章「思いを実現させる」を読む
毎回いろんな気づきがあります。
ブログでは、読書会の中では表現しきれなかった部分をピックアップして紹介したいなと思う。
一つ目はこれ。
「人間の能力は無限だ」 ―できないことがあったとしても、それはいまの自分にできないだけであって、将来の自分になら可能であると未来進行形で考えることが大切です。まだ発揮されていない力が眠っていると信じるべきなのです。
なぜこの部分をピックアップしたかというと、すごく苦い思い出があるからだ。
たとえば、日々の仕事の延長線にある難しいテーマであれば、「厳しいな」と感じながらも、未来の自分を信じて受けることができる。
・初めて聞くジャンルのロゴマークの製作
・自費出版の本のレイアウト、デザイン一式の依頼
など
しかし、本業と少しジャンルが違うこと、かつ、本当は自分が求めていること。
そういった依頼があるとき、二の足を踏むことがあった。
・ブランディングをしていくためのコピーライティング
・HPをリニューアルする上でのコンサルティング
など。
明らかにチャンスだったにも関わらず、「今の自分には荷が重すぎる」と断った経験がある。
これは、振り返るとすごく悔やまれる。
一度逃したチャンスが、もう一度訪れるかどうかは分からない。
自分の中にある、まだ眠っている力を信じることができるかどうか。
命がある限り、信じていきたい。
もうひとつはこれ。
現場や製品のほうから、「こうしたらどうだ」と解決のヒントをささやきかけてくれることがあるのです。私はこれを「製品の語りかける声に耳を傾ける」といっています。
これは、すごく共感した部分だ。
特に、ど真ん中名刺を作るときに、製作途中の名刺デザインから、声が聞こえてくることがある。
もちろん、本当に聞こえるわけでは決してないのだが、「違和感」が心に届くのだ。
これが聞こえてくると、一気に名刺の製作は進む。
今考えるべき論点が見えてくるのだ。
すごく面白いのは、自分に届いた違和感の声をお客様に伝えるときに、本来であればお客様を傷つける可能性だってある。
これまでお客様がやってきたことや、信じていることを否定することだったりするからだ。
しかし、名刺から聞こえてきた声だと、ほとんど場合、伝えることで感謝されることが多い。
不思議な現象なのだが、この稲盛さんの「製品の語りかける声に耳を傾ける」という言葉にはすごく共感するし、その声は不思議と受け入れられるのだ。
そんな声を聴けるような本気で向き合える仕事をさせてもらえることに感謝したい。
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