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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

ど真ん中名刺WS 27

更新日:2020年5月16日



次の意識変換はこれだ。

一点突破からもれなくすべてへ


人は何かをカタチにしようとしたとき、まず1点突破をしようと考える。

このときの1点突破と実践の意味を混同してはならない。


人が成功体験で話す場合の1点突破とは、「must」のことだ。

今なすべきことにまず本気で向き合う。

それを1点突破というのだろう。


しかし実践は違う。

1番目の意識変革で伝えたとおり二つの円が重なり合う3つの実践は、ど真ん中とほぼ同等に大切だ。

この3つの実践に関して、1点突破という発想はないと思っている。


気づいたのであれば、もれなくすべてやれ!

これが重要だと思っている。


その理由は2つ。


①実践である以上、目的は不要だ。

つまり、脚下にある実践は、どれから順番に始めるということではなく、計画すら無意味であり、すべてやるという姿勢こそ実践だ。


②3つの実践のうち、どれか1点のみに集中してカタチにしようとしたところで、もっとも大切なゴールであるど真ん中は、カタチになっていかない。


なぜか?



左の図

自分のなすべきこと(must)、そこから気づいたneeds。

「だったら、職能を活かしてニーズに挑もう!」

というmust×needsの重なり部分を集中的に実践する。

しかし、集中すればするほど、ど真ん中の面積は最大化しない。

その理由は、手段と目的が逆になってしまうからかもしれない。

または、視野が狭くなり全体像が見えなくなるからかもしれない。

どちらにせよ、結果的に、ど真ん中はカタチになっていかないのだ。


中央の図

実践すべき2つのエリアをカタチにすべく動く。

しかし、これでも結局、ど真ん中の面積は最大化しない。

将来への投資ができてないから先細るのかもしれない。

自分のなすべきエリアの外にある世界に、大切なヒントがあることに気づけないからかもしれない。


ではどうすべきか。

ど真ん中を最大化にするためには、2つの円が重なる3つのエリア、すべてをもれなく動かす必要があるということだ。

一番右の図がそれを表している。

3つの実践をもれなくすべて動かすことで、ど真ん中の面積は最大化する。


実践は1点突破ではよくない。

気づいたのなら、すべてやる。

その覚悟が必要だということだ。

そうでなければ、結局本当に手に入れたいど真ん中は遠のく。



この話を今話題の2030SDGsの話に置き換えて説明してみよう。



日本には、売り手よし、買い手よし、世間よし、三方よしという誇れる仕事のあり方があった。

それは確かにすばらしい思想だ。


欧米では、それに反し、株主中心の経営が行われてきた。


図では、売り手と世間を繋ぐのが「株主」。

売り手と買い手を繋ぐのが「社員」。

世間と買い手の間に広がるのが「環境・インフラ」という視点で描いている。


そうなると、図のとおり、社員は疲弊し、環境を悪化させる。

社員も環境も面積が小さくなっているはずだ。


この欧米方式だと、地球環境は守れないし、持続可能ではない。

そこで国連が中心となり、持続可能は開発目標が設定された。

そのときに問われているのが、一番右の図、六方よしである。

売り手よし、買い手よし、世間よし、株主よし、社員よし、環境よしだ。


日本は最初から三方よしの視点があり、六方よしを目指すには有利なように思える。

しかし、重ね合わせて考えるという視点が見落とされていた。

株主という投資文化も幼稚であり、社員の権利も曖昧だったりする。


欧米では、バランスは悪かったにせよ、重なり合う視点があった。

その視点をうまく利用して、みんなお金儲けをしてきたわけだ。

株主メインの経営だ。


これは、「公共」と「私」の二元論の視点でみる日本人と

「公」と「共」と「私」の三元論の視点がある欧米との違いともいえる。


日本は、三方よしから六方よしへ進めるかどうか。

欧米は重ね合わす思考がある分、軌道修正が速いのかもしれない。

日本は、まず重ね合わすという思考を取り戻すこと、そこから一気に六方よしに変革していくことになる。



話を戻すが、ど真ん中を生きるための2つ目の意識変革は

実践の重要性に気づいたのであれば、1点突破ではなく、もれなくすべてやるという姿勢を貫くこと

そこだ。


であるならば、ここから1週間以内に、まだ着手していない実践はないか。

あるのなら、動き出そう。それを宣言してみよう!

それが宿題だ。



この宿題は、ど真ん中名刺を作るうえで、どうしても必要ではない。

しかし、ど真ん中を生きる覚悟があるのであれば、重要な宿題だ。





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