もうひとつ、ど真ん中へ向かう道がある。
それがこの図だ。
先ほど同様、はじまりの最初の一歩は、まずは自分のなすべきことに向き合うことだ。
そのことで信用されるようになる。
そして、前回は、向き合ったからこそ、ニーズが見えてくるという話をした。
実は見えてくるものはもうひとつある。
それは、自分が何にワクワクするのか、何が好きなのかということだ。
ここで少し脱線するが、
「好きを仕事にする」という価値観が若者を中心に広まってきている。
ただ、そこに誤解があるのではないかと思っている。
これまで多くの経験をしてきた人が、「好きを仕事にしたい」と語るのは間違いではない気がするが、経験の浅い若者が同じ言葉を語るのは間違いなのではないか。
なぜか。
そもそも、自分が何が好きなのか、何がワクワクするのか、それを知ってますか。
自分を知るためにも、まず自分が今なすべきことに向き合うことが。
向き合うからこそ、「そうか、自分はこんなことが好きなんだ。」「こんなことにワクワクするんだ。」と気付けるはずだ。
そして、気づいたのであれば、チャレンジすればいい。
自分の職能をお金を稼ぐということだけに使うのではなく、自分がワクワクすることに活かす。
それが図の③のエリアだ。
マイプロジェクトと呼ばれるようなエリアだろう。
このエリアは、世のため人のために動くわけではなく、自分の喜びを満たすエリアだ。
しかし、喜びをさらに大きくしようとしたとき…、やはり、自分だけが楽しいだけより、誰かのためになり、周りから「ありがとう」と言ってもらえるほうが、幸せなはずだ。
そこで、もうひと工夫し、
仕事(must)×ワクワク(wans)×社会貢献(needs)=ど真ん中へ向かう。
では、なぜ「好きを仕事にする」は勘違いなのか?
自分がなすべき仕事に向き合い、向き合ったことで自分の好きを理解し、動く。
そして、もう一要素を足し、世のため人のためになる活動となる。
すると、周りから「あなたは好きを仕事にできてるね」と言われるようになる。
つまり、最初から好きを仕事にしたわけではなく、いつの間にか、好きなことが仕事になっていた、ということだ。
前回と今回、この2つの道順が、とてもスムーズなど真ん中への道順なのではないか。
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