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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

オモシロイ

言葉の覇気。

同じ言葉でも発する人によって全く異なる印象になる。

自分が発した言葉にどれほど「〇〇」を乗っけるか。

〇〇には、力、心、責任、・・・いろいろあるだろう。


たとえば、大事な試合前にチームメイトに声を掛ける言葉。

プレゼン中の言葉。

大きな選択を決めるときの言葉。

面接会場に入る瞬間の言葉。

 

特別な場面の話ではない。


些細な日常生活の中で発する言葉。

その言葉にこもっているチカラ。

そのチカラが、特別の場面のときの言葉に込めるチカラと大差ない、、

そんな生き方をしている人がいるとしたらどうだろう。


たぶん、かっこいいと思う。


彼女が語る言葉はそれだ。

以下、彼女の文章。




「藍だ!」って、直感したんです。

 

今から5年前。

これから何をして生きていこう。

真っ正面から自分と向き合わざるをえない時期でした。

 

不安で押しつぶされそうになりながらも、自分に素直になって進んでいこうと決めたときに頭に浮かんだのが藍染めでした。

 

私と藍との出会いは、長女が3歳のときに訪ねた、北海道 紋別の森の中の工房でした。

そこで染めと織りをする通称 おばばから簡単な絞りを教えてもらい、着ていたTシャツを染めたのが始まりです。

 

森の中に暮らし、その暮らしの中に自然と染め・織りのある生活は、当時の私にとって新鮮でとてもとても魅力的でした。

 

木漏れ日の下、染め液に何度も浸し染め重ねられた布は、すぐそばを流れる川で洗い、晒されます。

川の流れに布を沈めると、染められて茶色にも見えていた布から余分なものが流され、それはそれは美しい藍色が姿を表します。

その時の感動は、今も鮮明に覚えています。

 

それから8年後、私は藍染め屋「aiya」として活動を開始しました。

 

藍染めは昔から子育てに例えられる染めものです。

だから私は親しみを込めて藍染めの「藍ちゃん」と呼んでいます。

藍ちゃんは、大きな甕の中で蒅(すくも)と言われる植物染料と灰汁、貝灰、ふすま、日本酒を加え発酵させることで生まれます。

生まれたばかりの藍ちゃんは元気いっぱい!

その中に布を浸すと、深い深い海の底のような紺色に染まります。

 

藍ちゃんは甕の中で生きています。

だから日々変化するし、時には体調を崩して染められなくなることもあります。

その時その時にしか出会えない色に出会うため、私は日々藍ちゃんに向き合い続けています。

 

しかし、藍ちゃんも人間と同じように必ず死を迎えます。

限りある命だからこそ、私も必死で向き合い続けるのかもしれません。


私は何をするにも全力投球。

仕事も子育ても日々の暮らしも。

 

だから失敗して落ち込むこともたくさんあります。

それでも全力で向き合うからこそ得られるものもたくさんあるように思います。

 

私は頭でばかり考える性格ですが、その中から浮かんだ閃きや直感を信じて行動することを大切にしています。

 

新しいことにチャレンジすることは不安です。

でも、そもそも人生なんて何が起こるか分からない。

思い通りになんていかないのです。

だったら、やってみて成功と失敗を繰り返しながらもそこから学び、次に進む方が楽しいに決まってる。

 

命あるものはいつかは必ず死を迎えます。

それは全ての生命において等しく言えること。

だからこそ私は、日々の暮らしを私なりの全力で過ごしているし、そんな背中をママとして子供達にも見せたいと考えています。

 

家族4人と藍ちゃんとの暮らしはまだ始まったばかり。

 

5年後、10年後はどうなっているかはわかりませんが、その時も今と変わらずに全力で日々を過ごしていられたらいいな。

 

私が全力で追い続けているものは、自分の目指す「ど真ん中」を見つけるためなのかもしれません。

それが何なのかいつ見つかるかはわかりませんが、「ど真ん中を生きる」ことは私にとっては、今の私の全てです。

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