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執筆者の写真yamashina shigeru

俳句の世界

土潤溽暑 つちうるおうてむしあつし



熱気が土の中の水分まで蒸発させ、下からも上からも湿度が高い、蒸し暑い日。 溽暑とは、何もしなくても脂汗がにじみ出る暑さだ。

そもそもこの土潤溽暑の数日は、会社も学校もお休みでいいのではないか。

そう本気で思うほど、近年は暑い日が続く。


土の中の水分も蒸発して、湿度が高い状態を季語では「草いきり」「草の息」という。 虫の息ならぬ、草の息だ。


与謝野蕪村の句がある


草いきれ 人死に居ると 札の立


むんむんとした草いきれの暑さの野道を歩いていたら、ここで人が死んで屍があるという立て札が立っていた


何という句だと思うけど、一切の情景と匂いと感情がリアルに頭に浮かんでくる。

すばらしい句だ。


こういう研ぎ澄まされた句にであえるのも、72プロジェクトのいいところだ。



【土】 土の神を祭る為に柱状に固めた土の象形。 人は土に還り、甲子園球児は、土を持って帰る。 土とは何か? 無機物と有機物が、うまい具合に混ざり合い、そのどちらにもない新しい力を備えたモノ。 その力とは、生命力そのものであり、目には見えない営みと循環の力だ。



#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、 ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)

そういったプロジェクトです。

七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ


七十二候の書 おちゃやれ堂 中井 好子



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