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執筆者の写真yamashina shigeru

創業者りんり塾

1月22日23日と2日間開催された石川県倫理法人会さまの「創業者りんり塾」の講師を務めさせていただいた。

 

まずもって、

倫理法人会の会員でもなく

石川県出身とかでもなく

セミナー講師でもなく

特に特別な実績や経験があるわけでもない人間に

このような機会を与えて頂いたことに感謝しかない。

 

今回は、zoom開催となり、かつ1週間前の大雪の交通障害も重なり、スケジュールがズレ、急遽ぼくは家族が住む大阪からの参加となった。


そのおかげで、ど真ん中エディットワークでぼくがどういった話をしているのか、ぼくがどんな仕事をしているのかを子どもたちの目の前で見せることができたことは、とてもうれしい体験だった。

特に長男はすべての時間をぼくと共にしてくれた。

 

そもそも、ど真ん中エディットワークは、誰のためのものであるかというと、僕自身のためである。理由は2つ。


ひとつは、ヤマシナ印刷という会社の命をどう生きるかという命題に対するひとつの答えが、ど真ん中エディットワークであるということ。

会社とは、本来概念でしかないものをカタチあるようなものと意識することで存在している。

では、会社の寿命とはいかなるものか。世間的には倒産や解散をもって死となるのだが、視点を変えれば、もうひとつの発想がある。

それが、世間から忘れさられてしまったときに死が訪れるということ。

であれば、忘れられない存在になるー。それがど真ん中エディットワークの目的だ。


もうひとつは、ワークの中で「思」「言」「行」を一致させることが重要だと説明している以上、「僕自身がどうか」「僕はど真ん中を生きているのか」と常に問われ続けることになる。

その学びと自らの姿勢について、もっとも気づきがあるのは受講者よりも明らかに僕自身だということ。


そんな中で、今回僕の中で大きな宿題があった。


家族が聞く中で、いつもどおりの平常心で語ることができるかどうか。
愛する家族の前で語る言葉に、偽りや不安がないか。

宿題がうまくいったかどうかは、今回受講いただいた方がどう受け取っていただいたかによるのだろう。

妻からは、話し方をもっと上手にしなさいと注意された。



今回の内容は、基本的にはいつものど真ん中エディットワークと変わらないのだが、ゴールが名刺を作ることでもなく、僕自身が企画をプロデュースしている立場でもないので、あくまでも創業者にとって大切なことを考える呼び水になることを願ってお話させていただいた。

その中で大きく3つのテーマを置いた。それが


天職生命力

義務を使命に変えるヴァイタリティ


情況編集力

比較の世界を脱却するデザイン思考


界面突破力

師を訪ね、友とご縁の力で自己変容



ひとつづつ少し解説する。



①天職生命力

コロナ禍の中で、経営者がもっとも配慮すべきことは、自分自身の生命力だろうと思っている。まず経営者が生命力を高め、厳しい環境に置かれる中で正しい判断ができるかどうか。

これは、忘れがちだが、健康であること、生命力が高いこと、この基礎体力は今まで以上に重要だと感じる。

では生命力はどうしたら高まるか。ひとつのこたえが、天職だ。

自分の仕事は一体何であるのか。この仕事の意味は何なのか?それを深く理解している人間は、もれなく生命力は高い。使命感がある人間の強さだ。

これは少し考えれば、あながち間違いではないことは分かるのではないか。

だからこそ、自分の仕事は何かを明確にする。当たり前のことだが、ここがぶれ始めると焦りや不安が入り交じり、生命力は落ちていくかもしれない。


②情況編集力

今自分が置かれている状況を分析する。これは経営者であれば、誰もが意識しているはずだ。しかし、大切なのは、では、ここからどうするという実践だ。

実践をしていく上で、情報を編集する力、デザイン思考というものが重要になる。

AとBという情報がある。ではどちらが正解か?

そういった二者択一の発想ではなく、A×B=Cという答えを見つけようと試みる。それが編集力でありデザイン思考だ。

この発想を手に入れることができれば、無為な競争や比較の世界から脱皮することができる。常に第3の答えに想いを馳せる。

これは、正解のない時代、共創の時代を生きる上で大切な力だと思う。

どんなに時間を使い二者択一で選んだとしても、それが正解かどうかは誰にも変わらない時代なのだから。

ど真ん中エディットワークでは、これが、must×needs、must×wants、needs×wantsの二つの円の重ね合わす部分に通じる。


③界面突破力

界面とは境界線のことだ。生物学にはエッジエフェクトという言葉がある。異なる2つの境界線に大きなイノベーションを興す力があると。たとえば海と陸の境界線、地上と地下の境界線。障碍者と健常者の境界線、高齢者と若者の境界線、など。

予期せぬ事態が起きる世の中にあって、経営者がどこかのタイミングで大きく舵をとる。

一気に企業を変容させる必要に迫られることもある。

変容とは、今ある状態の延長線上の話ではなく、全く異なるものに変わるということだ。

その時に、その事業の境界を突破できるかどうか。

その界面突破力の源泉はなにか。

それは、師や仲間からの「教え」や「気づき」を常に受け入れる学ぶ姿勢。そしてご縁を大切にすることになるだろう。

なぜならば、いかに変容しようとも、自分を作り上げている要素は、いつも「血」「育ち」「教え」なのだから。

そして、この「教え」に限り、増やし続けることが可能だからだ。

今の自分を作り上げてくれた師の言葉は何か、友の言葉は何か、自分を支えてくれた本にある言葉は何であったか。その教えと新たなご縁が、次の変容への道しるべとなるはずだ。


この3つに共通するのは、共に歩む友の存在になるはずだ。



今回は、この3つをメインとして捉えお話させていただいたつもりだ。

いきなりの大きなテーマでお話させていただいたので、混乱を招いたかもしれないが、何かひとつヒントになっていただけたらうれしく思う。

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