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執筆者の写真yamashina shigeru

庄川の種もみ

霜止出苗 しもやみてなえいずる



霜が降りることがなくなり、苗が育つころ。

庄川の種もみ 水稲の種子。

夜半から朝にかけての庄川おろしがもたらす大きな日温格差が良い種もみを育んでくれる。

また、豊富な灌漑水と排水の良い土質が、強い稲を作り、病虫害の発生を少なくしてくれる。

種もみ産地としての起源については諸説がありますが、一番古い説は14世紀末。

本願寺5世綽如上人が、瑞泉寺を建立するかたわら、種もみの生産を始めたという説。 現在は、コシヒカリを中心に、約40品種の種もみを生産中。

全国44都道府県で広く使用され、その生産高は、全国の流通の約6割を占めている。 これは相当たる重責と歴史があることになる。

苗という字には、どうしてか、人の手、人と自然の関係がイメージされる。


【苗】 並び生えた草と耕地の組み合わせの漢字。 けもの辺に苗で「猫」となる。この漢字もなかなかおもしろい。 苗の音、「びょう」「みょう」が猫の鳴き声と似ている。苗のように小さくしなやか。 そんなところからもきているようだ。


#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。

そのことで、

ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)


そういったプロジェクトです。


七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ


七十二候の書 おちゃやれ堂 中井



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