入団当初の西武ライオンズの稲尾氏。 最初は、打撃投手ばかりで手動練習機と呼ばれていた。
稲尾さんは、黙々と打撃投手としての自分の役割に向き合い続けた。 すると、あることに気づく。
mustに向き合うことで気づいた、needsとwantsだ。
打者はストライクばかりではバットを振り続けなければならず、嫌がる。
そこで4球に1球ぐらいボールを交ぜると、ゆとりができて打者は喜ぶ。
つまり、400球投げるのなら100球は自分の練習のためだけに使える。 と気づく。
高め、低め、アウトコース、インコース…、ボールにする1球に精魂を込めた。 こうして無類のコントロールを手に入れ、偉大な投手への人生を切り開いた。
君子はその位に素して行い、そのほかを願わず(中庸)
立派な人物は、自己に与えられた環境の中で、運命を呪ったり不平不満を言ったりせず、精一杯の努力をし、それ以外のことは考えない。
致知2012年5月号より抜粋
ど真ん中を生きるとは、まず、自分のなすべきことに没頭するところからはじまる。
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