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執筆者の写真yamashina shigeru

新しい文明をつくる

更新日:2020年5月4日

フルライフ

今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

Q ハードな仕事と長い人生の“重心”はどこにあるのか?

予防医学研究者 石川善樹氏 読了 久しぶりに著者に嫉妬させられる本でした。 最初の問いは 時間戦略の背景となる信念は何か? から始まる。 すぐさまその答えは掲示されている 1日あれば、視点が変わる 1週間あれば、人生が変わる 1年あれば、事業は変わる 3年あれば、企業が変わる 10年あれば、産業が変わる 30年あれば、時代が変わる 100年あれば、文明が変わる

そして、この本は終始時間戦略について書かれてある。 ただ最後の最後に、 幸福とは何か? well-Beingとは何か? 次の時代を語れるのは誰か? 志はいつ定めるべきか? 礎となるには? という話題で畳みかけられる。

道元 オーバービューエフェクト


つまり自分とは何か?

自分を認識するには?

そういう問いだ。


最後に心震える問いが用意してあった。


新しい学問が新しい産業を生み出す。

新しい産業が、新しい文化を生み出す。

そして学問、産業、文化のサイクルが、新しい文明を生み出す。

 

その時間戦略を構築した人物が存在しているという事実。


文明を変えるために必要な問いは、

日本にいかなる産業が必要か?

ということになる。



さあ、ここからが妄想タイムだ。


名刺自体もオンライン化が加速するのは明らかだ。

逆に、紙としての名刺は単なるビジネスマナーに留まらず、日本の文化としての地位をこれまで以上に確立していくのではないかと感じる。


それは、ピア経済が台頭し、誰と時間を共有するかという価値が大きくなることを考えると、リアルで名刺を交換する価値と名刺そのもののオリジナルの価値、生きる上での礼儀正しさの価値が、紙の名刺を日本特有の文化に昇華させるのではないか。


名刺そのもののオリジナルの価値とは何か。

それこそ、ど真ん中名刺ということになる。

ど真ん中名刺を作るまでの過程、ど真ん中を生きるという覚悟、ど真ん中を表現しきった名刺。


そうなると、名刺自体がその人自身が発行する通貨だと言える時代を生み出すことができるのではないか。

貨幣とは、物々交換するツールだと認識するならば、名刺も同様の価値を添加できるはずだ。


誰もが名刺というオリジナル通貨が発行可能な世界であり、その名刺1枚の価値は、その人そのものの生き様、自分を生きているかどうかであり、決して肩書ではない本当の価値。

その価値を名刺という仮想通貨を通して、あらゆるサービスと交換し合える文明。


これはブロックチェーンしかり、新しいIT技術との連携で、普通にありえる世界のようにも感じる。

過去、現在、未来を繋ぐ、その人の物語を1枚の紙とIT技術によって表現された名刺は、まさに個人が発行する通貨となる。


そう考えるならば、軽印刷業界は、仮想通貨発行業という産業への変容も可能だ。


日本の国として、自分をどう生きるかという問いに対し、宗教、哲学、科学、東洋と西洋を融合させたカタチの学問を生み出し、その学問をベースにした産業を生み出し、日本ならではの文化を生み出していく。

その中のひとつとして通貨×名刺文化。他の産業も同様に、既存の産業が変容していくことで新しい文化を作り上げていく。

その複数の新しい文化の循環が、新しい文明を作り上げていく。


ど真ん中を生きるという価値の発信は、100年あれば文明を変えるという戦略に適しているという穏やかな確信を得ることができた本だった。



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