簡易版ど真ん中名刺テンプレートを作ったので、自分自身がそのテンプレートを利用すると、パッと作ることができるかどうかチャレンジしてみた。
まずは表面。
①志/ライフスタイルモデル
これは、「ど真ん中を生きる」
これしかないだろう。
気品を次世代に繋ぐ生き様。
そういった言葉も頭に浮かんだが、ど真ん中にした。
②メインビジュアル
これは、2度映画館で鑑賞してきた「鬼滅の刃」の煉獄さんのフィギュアの写真にしようと思ったのだが、ワンピースのDr.ヒルルクのフィギュア写真を選択した。
改めて撮影しなおし、インパクトある感じでトリミングを行った。
「人はいつ死ぬ」
Dr.ヒルルクの死に際の一言。あの言葉から、ど真ん中名刺が始まったといっても過言ではない。そして、フィギュア自体も妻が選んでプレゼントしてくれたものだ。
義務を全うし、捨石として生きる、煉獄さんも、大好きだ。
③自分の色
これは正直、どうしようか悩んだ。
黒に近い紺色にしようかと思ったのだが、この色は自分の色というより、ヤマシナ印刷のイメージカラーに近い。
結果、4人の子どもたちを色に例え、表現することにした。
自分の色ではないかもしれないが、納得した色の配色となり、満足。
自然に笑みがこぼれそうな色となった。
これで表面完成だ。
次は裏面。
④仕事の意味
これは常に言葉に発していることだ。
「人と人をつなげるコミュニケーションツールの提供」
ただ、実際記入してみると、あまりしっくりこないことが判明。
その違和感こそ、デザインとしてカタチにすることの重要さだろう。
字数が多いということもあるが、少し漠然としすぎているというか…、ど真ん中名刺にのせる言葉としては、個性が伝わらない印象だった。
もう一歩踏む混んで考えてみると
「人と人をつなげる…」という言葉は、印刷物とは何かという意味であり、軽印刷またはヤマシナ印刷の仕事の意味としては、少し弱いということに気づいた。
そこで「地域の暗黙知の図書館」とした。
これは、印刷会社の仕事の本当の意味って何だろうと真剣に悩みながら歩んでいた時期に、もっとも衝撃的な言葉との出会い、それが「暗黙知」であり、まさに自分の仕事とは暗黙知をいかに伝えていくかという仕事なんだと気づかされた思い出がある。
さあ、順調にテンプレートを利用した名刺が出来上がりつつある。
⑤3つの実践
ここでひとつ大きな気づきを得ることにもなった。
LiTa Oyabe ELABO
である。
これは、ど真ん中名刺を始める以前は、まさにELABOが、自分のど真ん中の活動であり、ここから本当にたくさんの人や価値や情報と出会うことができた。
もちろん、3つの実践の1つである。
軽印刷という仕事に本気で向き合い、そこから気づいた社会の課題、コミュニケーションの希薄さやサードプレイスの必要性、クリエイターのワークスペースなど。
そして、だったらやってみるということで、ELABOというコミュニケーションスペースが誕生した。
しかし、コロナ禍の中で、現実的に利用してもらえる頻度やイベントがほぼなくなった。
それでふと思ったのだ。
確かに、自分の中での価値は大きいが、現実問題、機能できてないのなら、次のステップに切り替え、3つの実践から外してもいい時期なのではないかと。
立ち上げた創業者であるがゆえにこだわっているだけで、次に移行していくことこそ、今問われているのではないか。
単なる自分のエゴなのではないか。
そんな問いが頭に浮かんだのだ。
でも、考え直し、記載することにした。
コロナ禍の中のひとつの社会変化
「ショップからスタジオへ」
つまり、店舗は人が集まり、商品を売る場という機能ではなく、スタジオとして店舗側やお客様側が、主人公となり発信していく場に価値が変化していったということ。
また、集客の人数が多ければいいという時代ではなくなり、限られた人同士がリアルで出会う価値の深さこそ重要になってきた。
この社会変化を考えたとき「ELABOはスタジオなんだ」、そう思えた瞬間、一気に霧が晴れた。
すると、まだまだやるべきことがあるではないかと、心も軽くなった。
3つの実践は
1、LiTa Oyabe ELABO
2、北陸3県ありがとうプロジェクト
3、修身を学ぶ会 / 養蜂部
とした。
⑥おすすめの本
これは森信三先生の「修身教授録」とした。
正直、この本しかない。
ちなみに今回、名刺の中で本を紹介しようと思ったのは、改めて人生の中で、特にど真ん中を歩んでいくということを考えた時に、良書の出会いの大切さを感じたからだ。
⑦血育ち教え+逆境を一言で
これはちょっと悩んだ。
ただ、血育ち教えの中であれば育ちの部分、両親からどんなふうに育てられたのか、またどんな姿を見て育ったのかという部分にスポットを当てることは決めていた。
本気、命を懸ける、誠実、優しさ、厳しさ、強さ、、、、。
多くの言葉が頭に浮かぶ。
両親の生き様を表現した論語がないかなとふと思い到った。
そして、決めた。
人の生くるや直し
これなくして生くるや
幸いにして免ぬがるるなり
人は真っ正直にまっすぐ生きるものだ。
そうじゃなくても生きる人もいるが、それは偶然でしかない。
そういった章句だ。
まさに両親の生き様に当てはまる。
そして、そのまっすぐ生きるという価値と、ど真ん中を生きるという価値は重なる。
ここに共感していたんだということに、改めて気づかされた。
⑧座右の問い
これは、常に意識していることなので、迷いなく記載
先義後利であるかどうか。
全力で軽印刷であるかどうか。
ひとつにしようかとも思ったが、2つとも記載した。
⑨志×地域or業界
これも決まっている。
複数あるのだが、「志の地産地消」とした。
富山県は、とても豊かな地域だ。ただひとつ、せっかくある価値が活かせてないと思うのが、志の地産地消だ。
何か始めようとしたとき、その志を応援しカタチにしていく仲間たちは、必ずこの富山県内にちゃんといる。つながれる。
そして、軽印刷も、まさに思いをカタチにするための最初の一歩をサポートする役割がある。
だからこそ、志の地産地消がある世界。それが軽印刷にとって地域にとって大切な役目となるのではないか。
あ、書き忘れていたが、表面の「あなたの仕事は何か」という欄は、ヤマシナ印刷株式会社専務取締役である。
完成!
作ってみての感想は、
このテンプレートには実は、ど真ん中を書く欄がないということ。
ちょっと、物足りないなともおもったのだが、名刺を渡し、質問され、プレゼンをし、その中での新しいご縁を紡いでいく風景を考えたとき、完成度の高い名刺より、むしろ、これぐらいの曖昧さを残っている名刺のほうが、良いのではないかと思えてきた。
ぜひ、みんなにも作ってもらいたいな。
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