昨夜、ど真ん中を生きる仲間が相談に来られました。
古本屋を経営しており、仲間たちと自費出版したいという話だ。
ふと、こんな質問をいただいた
「将来、本は残るのだろうか?」
「紙は残るのだろうか?」
彼は紙の本が好き。
これも古本屋をしているひとつの理由だろう。
できれば、将来、紙の本が残ればいいと願っている。
ではどうするか?
紙の本を収集しコレクションする。
紙の本を残すための何かしらの運動を始める。
できることは多少あるかもしれない。
ただ、現実を考えると、本の読者側のニーズ以上に著者側の問題であるような気がする。
いくら読者側が紙の本を求めようとしたところで、
本を発行する立場にとって、紙の本より電子書籍のほうが便利なのは明白だ。
また、科学技術が発達していくことで、読者側にとっても、紙である必要性が薄れている。
将来、紙の本は残るかもしれいない。
ただ嗜好品という立場で残るのではないか。
紙の本が残るかどうか、その一つの答えが、発行する立場つまり著者が、「紙の本で発行したい」という強い意志を貫けるかどうかがキーになってくる気がする。
そう考えた時、
古本屋の友人が、自費出版を発行したいという動きは、まさにど真ん中の活動だ。
紙の本を残したい、だからこそ、自ら紙の本を出版する。
これはすばらしい志のように感じた。
ど真ん中名刺を始めた理由。
紙や本の未来とど真ん中名刺は繋がっている。
ヤマシナ印刷は全力で軽印刷である。
簡易的な印刷技術しかもってなく、難しい印刷、大量の印刷は自社でできる力をもっていない。軽印刷の業界は、厳しい現実がある。
軽印刷はなくなるべきなのか。
社会にとって必要のない存在であるのか。
子どもに受け継いでもらうべき仕事ではないのか。
世の中の流れはどうか。
話は飛ばすが、
命を超える生き方があると思っている。
出会った人の人生を変える仕事をする。
時代を超えて残る仕事をする。
それが、ど真ん中名刺だ。
実際、そこまで大きな仕事ができてるわけではないかもしれない。
ただ、そういう思いで向き合っている。
ど真ん中を生きる仲間を応援したい。
話は戻るが。
一生のうち、一冊は本を出版する生き方。
その本の目的は、自分のこどもたち、未来の子ども達への本。
その本を手渡しで子どもに渡すことができる本。
その本は手あかもつくだろうし、破れもするだろう。
紙だから。
なんか、そういう連鎖が生まれる文化があるといいな。
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