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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

本質が現れはじめる兆し

雀始巣

すずめはじめてすくう


昨日やっと蝶が舞う姿を見ることができました。 そして季節は移り替わります。

雀が巣をつくりはじめるころ。


家族と住む大阪のマンションの横にある公園では、すでに桜が咲き始めています。 桜の枝の上では、雀が花びらをついばんでいる姿を目にすることができました。

そしてせっかく咲いた桜の花を落としているのです。

その姿、習性は、何十年、何百年、同じ風景を日本の風土の中であったのかもしれない。

けれども、僕の目がその雀を意識してみたのは、昨日が初めてだ。

生まれて初めてだ。

調べてみると、雀が桜の花をついばんで、ぽとりぽとりと落とすのは、花の蜜を食べるためだそうです。 雀は、人の住む世界でしか生きることができない生き物。

どうして、雀は人と住むことを選択したのか。 桜と雀の関係。 七十二候に向き合うと、いろんなことが気になり始めます。


【始】 左は、女性。 右は、農具を意味する。 始まりは、女性であり、農具である。

何かとても意味深な漢字だ。 農具で大地をやわらかくするということらしい。 子供から思春期を向かえ、女性らしさが出てきたことを表す漢字だ。

大地のやわらかさと、女性のしなやかさをかけている。


始まりとは、大地を、土台を、柔らかく耕すことで、本質が現れはじめる兆しを意味することになる。



72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。


そのことで、

ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)


そういったプロジェクトです。


七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ


七十二候の書 おちゃやれ堂 中井好子



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