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自由と責任

更新日:1月6日

マネーバイアス

ピーター・カーニック 著


15番目の嘘

お金があれば自由になれる


この章は、ひとつの言葉から始まる。


「本当の自分に出会えたとき、あなたは自由である」ボフダン・ハウリリシュン

この言葉に強く惹かれた。

同時に、「本当の自分とは何か」「自由とは何か」という、大きな問いが立ち上がる。


興味を持ち、ボフダン・ハウリリシュン(Bohdan Hawrylyshyn)について調べてみた。


1926年―2016年。ウクライナ、カナダ、スイスで活躍した経済学者、思想家、慈善家。

ローマクラブ正会員。

スイス国際経営研究所 所長。

ダボス会議の創設に関与。

GM、IBM、ユニリーバ、フィリップスなどのコンサルタント。

第二次世界大戦中の1944年、ナチスに捕らえられ、ドイツに連行。戦後は約2年間、難民キャンプで過ごし、その後カナダへ移住。木こりなど様々な仕事をしながら、トロント大学で学んだという。


……すごい人生である。


彼の哲学のポイントを、AIに整理してもらった(抜粋)。


多くの経済理論は、数字・市場・効率というフレームで語られる。しかしハウリリシュンは、その土台に人間の「意味・価値・責任」が置かれていなければ、経済も社会も持続しないと考えた人だった。

彼の思想には、次のような柱がある。


・誠実さと道徳

真実を語り、正直であり、倫理的・道徳的基準に従って行動すること。


・自由と責任

何が真実で、何がそうでないのか。何が善で、何が悪なのか。それを最終的に判断する「自由な人間」であること。


・調和

プライベート、仕事、社会生活のあいだに調和を見出すこと。


最後の「調和」は、自分が大切にしている「ど真ん中を生きる」というテーマに、とても近い。



では、彼の言う「本当の自分」とは何なのだろうか。

これもAIの整理から抜粋する。


「本当の自分」とは、

やりたいことが分かった自分

好きな仕事が見つかった自分

収入と使命が一致した自分

……ではない。


それらは「結果」であって、核心ではない。


彼の思想を貫いているのは、

・経済は人間の内面の反映である

欠乏意識がシステムを歪ませる

欲望に支配された経済は人を不自由にする

という視点だ。


そこから考えると、

本当の自分とは、欠乏や恐れから行動していない自分

と言えるのではないか。



本当の自分に出会えたとき、人は何かを「得る」のではない。

むしろ、

役割を一枚脱ぎ、恐れを一枚脱ぎ、比較を一枚脱ぎ、条件付きの価値を一枚脱ぐ。

そんなプロセスなのだと思う。


では、自由とは何か


自由とは、

・選択肢が多いこと

・お金があること

・制限がないこと

ではない。


自由とは、反応しなくてよい状態である。


恐れに反応しなくてよい。

欠乏に反応しなくてよい。

お金に振り回されなくてよい。


このとき初めて、行動が「選択」になる

だから自由なのだ。



そして、本当の自分、あるいは自由を思い出したとき、同時に立ち上がってくるものがある。

それが「責任」だ。


責任(responsibility)の語源は、response(応答)+ ability(能力)。

つまり、責任とは「応答する力」


状況に対して、自分として応答できる力。

それが責任である。


自由とは、誰のせいにもできない「本当の自分」に立つこと。

そして責任とは、そこから世界に応答する力である。



では、自由はどこに存在するのか、いつ手に入るのか。

この章の最後は、そのヒントの言葉で締めくくっている。


今、自由であれ。もしくは、永遠に不自由であれ!

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