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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

葦原の大切さ

玄鳥去

つばめさる



春先にやってきたツバメが帰り始める頃。

燕がやってくる時にも驚きましたが、燕はすごい長い距離を移動します。

越冬先である東南アジアやオーストラリアまでは数千km。

1日300km以上移動することもあるそうです。


あの小さな身体にどれほどの力があるのだろうか。

日本は「葦原の瑞穂の国」とよばれますが、葦原はツバメたちにとっても重要なお宿。


海を越える時ってどうするのだろう。

気になる!



【去】

上の部分は、両手両足を伸びやかにした人を表現している。

下の部分は、「口」の象形で、祈りに通じる。

祈って人のけがれを除去するという意味で、「去」の漢字が成り立った。


「去」という漢字のイメージには、どうしても寂しさや悲しさという感情が含まれるように思えるが、本来の成り立ちは、とても前向きな意味なのだ。


大切な人のことを想い、けがれのような悪いものを取り除きたいという気持ち。

自らが、場所や人から離れることで、その場所や人に新たな息吹を与えることになるという、旅立つ側の祈りが含まれている漢字だ。


卒業やお別れなど、一見悲しい事実のようで、自分自身も新しい未来に向けての出発であり、残すモノに対しても、新しい希望を望むという素敵な言葉なようだ。


日本が、ツバメが元気に気持ちよく戻ってきてくれる場所であるとうれしいな。



72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。

そのことで、

ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。

(生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。

(生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。

(営みの中の小さな変化への気づきを察する)


そういったプロジェクトです。


七十二候のパステルアート

ここあーと みやばやし ともこ

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