虹始見 にじはじめてあらわる
虹は時期によって見えるときと見えないときがあることを知る。 虹は春が深まり空気中の水分が増えてくる時期から現れ始め、秋が深まってくる時期に現れなくなる。 そんなことすら、意識せずにこれまで生きてきたことを想う。
大気が潤ってくるということは、作物や植物たち、そして動物たちにどんな影響を与えているのだろうか。 虹は、場所によって何色に見えるのかは異なり、ここでいう「見える」というのは、科学的な意味ではなく、その土地の風土と暗黙知に影響する。
一番驚いたのは、古代ギリシャでは紀元前300年ごろまで、中国では西暦1000年頃まで、日本では西暦1200年頃まで「虹は生き物だ」と考えられていたことだ。 日本は鎌倉時代まで虹は生き物と認識されていたという驚き。
では、当時はどんな生き物だと信じられていたのだろう。 天にまつわる現象は、人に多くの英知と創造力を与えてくれる。
【見】 多くの意味を有する。 「目で事物の存在などをとらえる」 「役目として取り扱う」(例:子供の面倒を見る) 「見分ける(区別する)」 「試す(実際にやってみて、結果を確かめる)」 「目で事物をとらえて、知識を深める」(例:見学) 「経験する」(例:痛い目にあう)
ちょうど目の瞼のところをミツバチに刺され、痛い目にあっている最中。
当たり前に両目が見えているときは、目に見えないものへの価値にあこがれるが、実際、目がふさがると、両目が見えるということが、どれだけありがたいことか、改めて感じる日々だ。
72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。
そのことで、
ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)
ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)
ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)
そういったプロジェクトです。
七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ
七十二候の書 おちゃやれ堂 中井好子
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