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執筆者の写真yamashina shigeru

視座を変える

蒙霧升降 ふかききりまとう



暦では、深い霧が立ち込める頃。

今年は秋雨前線の影響で、霧よりも雨による災害の心配があります。 気温の寒暖差があり、体調管理にはくれぐれも気を付けなければなりません。


霧と雲の違いについて。 とてもおもしろい記事が掲載されていた。

霧と雲は、現象としては同じメカニズムですが、大気中に浮かんでいるものが「雲」、地面に接しているものを「霧」と呼ぶそうです。


そして、ここからがオモシロイのですが。 山にかかる雲。

平野から山を眺めた時に、山にかかっているのは雲。 しかし、登山中の人にとっては、雲ではなく霧となるのです。

つまり、自分が立っている場所によって、同じものを見ていても、違うものとなるということ。

霧と雲の場合は、霧の中でも霧の外でも、霧は霧だが、 視座の変化があることで、雲となるということだ。


内か外かという視点の変化だけにとどまらず、上下の視座の変化でも、見ている現象がかわる。


では、視座を高めるにはどうすべきか。


自分の住み慣れた地域から、違う地域に生活拠点を変える。

日本から出て、世界から日本を見てみる

歴史を学ぶ

古典を学ぶ

視座が高まることで、自分の仕事の意味が変化し、ど真ん中も変化していくかもしれない。



【蒙】 草+囲い+豚など

草や囲いで豚がイノシシを覆い隠す漢字になっている。 覆うという意味。 啓蒙とは、覆い隠さっているものをよけて、大切なことを気づかせるという意味があるようだ。


それにしても、古代「草で豚を覆い隠すことをする意味、それを漢字で表現した理由。」そこに、どんな生活と思想があったのだろうか。そこにすごく興味が惹かれる。



#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。 そのことで、 ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)


そういったプロジェクトです。


七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ

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