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執筆者の写真yamashina shigeru

養蜂の大切さ

先日、急遽PCTOOLの能登さんと対談し、テーマをいただいたように感じ、ひとまず自分のために文章を書く。 ちなみに、この内容は、とあるポットキャストの内容をそのまま活用させてもらっているだけであり、結構無責任な内容だということ、特に元ネタを調べたわけでは全くない。ただ、個人的には正しいだろうなと感性が思っているだけ。



まず、こんな実験結果がある。 ある特殊環境で労働をしている人たちへのIQテストの結果だ。 特殊環境とは1年間の内、ある瞬間は裕福であり、それ以外は長期にわたって貧困という、極端な生活をしている環境だ。 とくに教育は行われていない条件下で、裕福の時と、貧困状態の時の両方でIQテストを行う。 すると、すごく大きな違いが生まれたそうだ。

つまり、裕福の時に比べ、貧困状態になるとIQが14落ちるそうなのだ。

同じ人間でだ。

「14」とはどれくらいかというと、二日酔いで泥酔している状態、または、徹夜明けでボーっとしている状態。それくらい下がる。 つまり、人は、外的圧力や生命の危機にさらされた時、そこそこアホになるということなのだ。



なぜ?


理由は2つあるのだろう。 ひとつは、脳が複雑な問題を考えるのは、実はすごくエネルギー消費が必要となる。

それを回避し、ひとまず「生き残る」ことに全力になるため。

もうひとつは、人間の生存競争の歴史に関わる。

外的圧力にさらされた時、「多面的視野と多様な思考を持っている」バターンと、「単純かつ、短期的なYESNO程度の思考しかない」パターンを考えている人がいるとして、どちらが生存できるか? 実は後者の単純かつ短期的判断で動いた人類が生き残っている。

議論している場合じゃないからだ。 逆に、議論できるということは平和なのだ。LGBTQもSDGsも議論できるのは平和で豊かだからかもしれない。


つまり、生存競争に生き残ったDNAを持つぼくらは、DNAに「外圧が起き危機的状況があるときは、思考に必要なエネルギー消費を下げ、誰かの意見に依存する、または短期的判断でその場をしのぐ」という思考が組み込まれている。


これは今生き残っている人間の本能として、こういった思考パターンがあるということを「認識」しておく必要がある。

これができるだけども、結構メリットがありそうだ。


ここで、問題になってくるのは、本能がそうだから、この思考パターンでいいのか?ということだ。


おそらく、ダメだ。

個人としてはそうなってしまう可能性があるが、社会全体としては明らかに、長期的視野に立ち、いろんな選択肢を考慮し、いろんな人の立場になった視点で物事を捉え考えることは未来にとって重要になる。 そうでないと、貧困はずっと貧困、戦争はずっと戦争を引き起こすことになる。

危機下では、個人の本能的判断と、社会全体としての論理的判断にズレが生じる。

たぶん、どうしようもなく。


これどうするんですか? っていうことですよね。


だから「教育」が重要なんだけど。


科学は、数字で社会を捉えることで、この複雑な思考を単純化させ、脳のエネルギー消費を軽減させるために発達してきた。 宗教は、考えても分からない答えに対して、ひとつの答えを提案し、脳のエネルギー消費を軽減させてきた。


ここで重要になってくるのは、まず二項対立の図式で考える癖を外すことなんだと思う。

科学が大切、いや科学より哲学だ、とかではない。 二項対立で物事を捉えると、これもすごくシンプルに楽な答えに落ち着くが、必ず対立が生じる。

そうではなく、もうひとつの答えがあるんだと。

日頃から、2ではなく、3つの選択肢の視点をもつ癖をつけることだろう。

実は、ど真ん中名刺を作ろうと思った最初のきっかけもそうだ。

仕事と社会貢献は両立できないか?という最初の問いが生まれ、結局それではなかなか続かい問題が生じた。そこで、もうひとつ、「ワクワクしているか」という要素をプラスした。


仕事×社会貢献×ワクワク=ど真ん中。

2ではなく3つの要素で考え、さらに、この3つを統合できないかを考える。 ヘーゲルの弁証法にも似ている考えだ。


ちょっと、まとめると 平時、緊急時に関わらず、まず自分のど真ん中を生きること。(この時点で3つの要素を考え、統合をしていることになる)

次にど真ん中を生きる上で大切な「座右の問い」と「」を常に意識すること。

座右の問いとは、目の前に選択肢があるとき、どちらを選ぶかを決めるために、一度自分自身に問いかける問いだ。

座右の問いをもつことで、選択をぶれないようにする。

志は、将来どんな大人になりたいか、他人に言われたわけではなく、自分で強く思ったことだ。 この「座右の問い」と「志」が、個人のクレドであり行動指針となる。

この個人のクレドを常に忘れずに意識し、ど真ん中を生きる。

これが、危機的状況ではすごく本能に抗う強い力になるのではないか。


ある方はこんな説明をしている 「アート」「サイエンス」「クラフト」のバランスと、大量のトライ&エラーを試し続けること。


アート:直観、美意識、クリエイティブ、ビジョン、哲学 サイエンス:分析、論理、科学、データ クラフト:経験則、職人、現実的、身体動作


ここでも3つだ。この3つがどれかに偏らないように、3つのバランスを意識して実践していく。



今年は、養蜂をこの視点で大事にしたい。

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