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執筆者の写真yamashina shigeru

1200時間

竹笋生 たけのこしょうず



タケノコがひょっこりと顔を出す頃。

あれ?っと思いませんか。 もう竹の子食べ終わってますけど…。

最も多く出回っている中国原産の孟宗竹は春先の3月中旬から、日本原産の真竹は5~6月に旬を迎える。 なので、「竹笋生」の竹笋とは、真竹だと考えられている。


【真竹】 120年周期で咲く説が濃厚。 開花した真竹は枯死するため、真竹林が一気に衰退する。

前回の集団開花~枯死は1962年から始まり、1966年には国内のマダケ林の1/3に相当する約4万haが枯死した。 次の開花予想は、2090年頃。


掘りたてのものにはエグみがほとんど存在せず、そのままさしみにして食しても美味しい。


たぶん、真竹を人生の中で、一度も食べたことがないのではないか。

念のため、母に真竹って知ってる?と聞くと

「ススタケなら店頭に出回ってるよ。真竹って聞いたことはあるけど、知らない。」

と。

僕自身も「マコモダケ」は知っているが、真竹は知らないかも・・・。

刺身食べたい!


また、エジソンの白熱電球の材料にもなっている。 スワンが発明した白熱電球は、発光時間が1分も持たなかった。

エジソンはその欠点を克服するべく、実験を繰り返した。

その中で、偶然手にした中国の竹を使った際に、200時間という記録を打ち出す。 そしてたどり着いたのが、京都にある八幡男山の石清水八幡宮の境内に生えていた真竹。 日本の竹は、どの竹よりも長い1200時間を記録。 こうして実用に耐えうる白熱電球が誕生する。


#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。

そのことで、

ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)


そういったプロジェクトです。

七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ

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