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  • 執筆者の写真yamashina shigeru

V字型隊列

鴻雁北 こうがんかえる



ツバメの渡来とは入れ替わりに、冬を日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていきます。 鴻雁とは、渡り鳥の「がん」のこと。 「鴻」は「ひしくい」と読み大型のがんを、「雁」は小型のがんを指しています。 明治までは日本全国に当たり前にいた渡り鳥だったが、一度急激に数を減らし、今は多くの方の尽力により数を増やしている。

和菓子の「落雁」は、雁の群れが舞い降りる風情からきた言葉だ。

歌にもよく詠まれ、雁は日本の文化の中で親しまれた鳥だった。

V字型隊列で飛ぶ姿は有名であり、先頭の雁が疲れると、最後尾に回り、別の雁と交代します。

上昇気流を利用してひとりで飛ぶより、より遠くまで楽に飛べる隊列なのだ。


また、雁が病気やケガをして隊列から脱落すれば、二羽の他の雁が、その雁と一緒に隊列から離れ、その雁が地上におりて行くときまで手助けして保護する。 一緒に行った二羽の雁は、脱落した雁が回復するか死ぬまで、一緒にいます。

その後、二羽の雁は空に舞い上がって、新しい群れに加わるか、独自の隊列を作って元の群れに追いついていきます。


【雁】 人と隹 隹は、鳥を指す 人に会う時に礼物として使う鳥の意を表す。


#72プロジェクト 72プロジェクトとは、日本の七十二候に向き合い、生活の中の変化に出逢うプロジェクトです。

そのことで、

ど真ん中を生きる中で、命の縦軸を慮る。 (生まれ育たった風土と自分の関係性)


ど真ん中を生きる中で、未来への絆を深める。 (生活の中の気づきを子どもたちへ伝承)


ど真ん中を生きる中で、今に思いを馳せる。 (営みの中の小さな変化への気づきを察する)


そういったプロジェクトです。

七十二候のパステルアート ここあーと みやばやし ともこ


七十二候の書 おちゃやれ堂 中井好子



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