ソース原理についてVOL3
行動科学研究所所長、岩田洋治さんと、ソース原理について対話させていただきました。
▼行動科学研究所
個人と組織のエンパワーメントをサポートする。
(岩田)
今年の1月2,3日にソース原理の講座に行ってきました。
まずおもしろいなと思ったのは、ソース原理の主要なメンバーが、各々の独自のソース原理の世界を展開しているということ。
そもそもソースであれサブソースであれ、、コールを聞ける人である。
コールとは呼びかけ。
ソースたる人の特徴は、何かを感じ取ることができる人であり、コールを受けて、何かやってみたいと歩む人だということ。
では、コールを受けるためにどういった要素が必要なのか。
一つ目が、自分自身に深く根を下ろしていること。
「自分が本当のところ何をしたいのか。」
自分自身に深く根っこを下ろしていくと、本当に自分がやりたいことはなんなのか、だんだんと分かってくる。
でもそれが分かりにくいのです。
自分自身に根っこを下ろしていくと、心の水面下にはまず影(シャドー)がでてきて、その影の向こうに本当にやりたいことがある。
この水面の一番深いところにあるものは、言語化しにくいのです。
だから、「自分が本当のところ何がやりたいのか」問われても、言語化できない。
自分のど真ん中は何なのか、ど真ん中名刺にも通じること。
コールを受けるために必要な要素の二つ目は、他者への関心、世界への関心、あるいは、他者との繋がり、世界との繋がり。
これがすごい大切。
他者や世界は、どんな痛みを抱えているか、どんな願いをもっているか。
表面ではなく、深いところで問うていく。
そのときに、ソースが感じとる他者や世界が望んでいることと、自分自身が望んでいること。
そこから、こういうことをやってみようというものが生まれてくる。
そのときに、イニシアチブ、つまり、一歩踏み出すことになる。
コールとイニシアチブ。
コールとは、聴く力ともいえる。
自分の命の声に聴く力
周りの命の声に聴く力
世界の命の声に聴く力
深層対話力。
ただし、聴くたけでは、ソースにならない。
聴くだけではなく、イニシアチブをとるとき。
一歩踏み出すときに、ソースになる。
それを聞いたとき、仕事の本質はコールとイニシアチブだなと思った。
そう考えると、本当の意味で仕事をしている人は、少ないのではないか。
ほとんどの場合は、自分の職務規定のことをしている、上司の指示で動いている。
これだと、始まりがコールではない。
自分のど真ん中は何なのか。
自分に深く根をおろしながら、他者の願いを感じ、自分の中にやってみたいことが生まれ、そこでイニシアチブをとっていく。
コールを感じて、イニシアチブをとる。
これがソースであり、特別な人だけがソースになるのではなく、すべての人が本来そうなのではないか。
他者に関心がないと思う人は、コールを聞けない。
自分に関心がないという人も、コールが聴けない。
これは、聞けないのではなく、ボトルネックがあるのではないか。
エネルギーがうまく流れていないからコールを感じられない。
そこの流れさえよくなれば、コールが聴けるようになるはず。
外側の表層、つまりは他者の顔色ばかりにセンサーが向いていると、コールは聴けない。
本当の意味で自分は何を願っているのか、他者が本当に思っていることは何か、ここにセンサーを向ける。
これからAIが普及していく中で、人間の仕事とは、コールとイニシアチブといっても過言ではない。
ティール組織の フレデリック・ラルーの言葉でいうと、センス&レスポンシブル。
感じ取って、それに向かって対応していくことが重要なんだなと思う。
つづく。
イーラボの入り口の暖簾。
永田美樹子さんの書を利用させていただきました。
いのちの声に聴く
ほんとうの自分になるために
パーカー・J・パルマー のことば
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