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空を見上げる

豊かな人類の文化と生きる(6)


株式会社 結経舎 の横山経さんとのど真ん中名刺づくり。

名刺をロゴを作りたいということではじまりました。


経さんの活動はこちら


ことばのもり

「ことばのもり」は、対話型美術鑑賞にふりかえりを加えたコミュニケーション実践講座です。作品を見て感じたことを語り合い、その後の対話を通して、 「傾聴」と「伝え方」の質を深めていきます。


対話型美術鑑賞

1枚の絵を囲み、目に留まったものや感じたことを言葉にし合う鑑賞法です。ニューヨーク近代美術館で生まれた教育プログラム(VTS)をもとに、 一般社団法人Arts Aliveが独自に発展させた『アートリップ」の認定アートコンダクターとして、その普及活動を行っています。


KOUKOUHONPO

KOUKOUHONPOは、「敬う」をカタチにする敬老雑貨店です。 心ときめく贈り物を通して、 歳を重ねることの豊かさと、世代をつなぐ温かな未来を届けます。




(横山)

京都府の助成金事業で公共性のあるプロジェクトに、対話型美術鑑賞が使われることなり、打ち合わせにいってきた。

そこで、なぜかミスプリントで、「株式会社結経舎」が「結経舎」になっていた。

それはそれでいいなと思っている。


また、「文化起業家(カルチャープレナー)の横山経」として紹介されることになっている。

知らないままに、そういう肩書が付与されていた。

「そうか、わたしは文化で起業しているのか」

と、後付けで気づいた。


文化起業家といった特別は表現はなくても、ひとりひとり自分の中に文化をもっているのではないかとも思っている。



(山科)

経さんの活動名「ことばの森」の意味を説明してもらったとき、対話型美術鑑賞をやりたいのだけど、美術がやりたのではなく傾聴をやりたい。

まず言語を増やしてほしい、私も増やしたい。

表現する言葉が増えると、見える世界が広がり、幸せになれる確率が高くなるのではないか

たくさんの言葉の中でリトリートができれば…、「ことばの森」にはそんな意味が込められている。

そんなふうに説明してくれたと思う。


まさに言語を増やしていくという視点で考えると、もともとある言語を学ぶだけではなく、「カルチャープレナー」といった全くいままでにない言語を増やしていくことでもある。


新しい言語を増やすとは、世の中になかった新しいカテゴリーを増やしていくことになる。

いままで見えていなかったものを見えるようにするために言葉がある。


ただ、言葉を増やすことがゴールかといえばそうではなく、最終的には言葉を超越した世界になる過程の途中でしかない。

一度言語化することで認知でき、広まれば、その言語はいらなくなる。

その過程で一旦新しい言語が必要になるんだろう。



(横山)

私が学んできた個性心理学も同じ位置づけです。

一旦分けて分類して整理できれば、そこから考えることができるようになる。

だから、ツールでしかない。

そこから理解を深めて、アレンジして、言葉の表現を増やしていけるといい。


「経ちゃんは、気づきの発見がテーマな人だね」と友人からアドバイスを受けたことがある。

確かにそう。

対話型美術鑑賞も、人のためというより、私が誰かが気づく瞬間、言語が増える瞬間を目撃できる場所にいたいという欲求がある。

これで人が幸せになればと思っているが、私も一緒に幸せになりたい。

認知できる領域が増えることがうれしい。


偶然私のとなりに座った知らない人も、絶対変なところがあるはずで、おもしろいはず。

それを最短で引き出すことがどうすればできるのだろう。

そのコツやうまみがわかれば、興味が沸くだろうし、対話したくなるはず。


その人にしかない感覚に触れるためのツールとして対話型美術鑑賞は、いまのところ一番だなと思っている。

でもその先に、言葉を超越する世界と同様、美術も不要になるはず。


ただ、空を見上げるだけでいい。


それを共感できる相手が少ないだけ。

「今日の月は、おぼろ月だね」というより、「シダネルみたいな月だね」と思うことがある。

小説やアニメの世界からも新しい言語を増やすことは可能だが、言葉のない絵画から言語をひねり出す行為。

それが今ハマっていること。


つづく。



※アンリ・ル・シダネル

フランスの画家、月明かりで照らされた森や水面の描写が多い。


動画の後半では、手を動かすことなど、さらに幅広い話を展開しています。

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