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任務

更新日:2020年5月4日

士は以って弘毅ならざるべからず。 任重くして道遠し。 仁以て己が任と為す。 また重からずや。 死してのち已む、また遠からずや。

高い理想を求める士は、心が広く、意志が強くなければならない。

その任務が重く、道は遥かに遠いからである。

任務の遂行には仁の実践が伴わなければならない。

なんと重いことであろう。

その責任は死ぬまで続けなければならない。またなんと遠いことではないか。

(「実践・論語塾」安岡定子著)


志を抱く大切さは、もちろん分かる。

だが、志を抱き生きると覚悟を決めた人間は、重い任務が課せられる。

その任務は死ぬまで続く。

そういう厳しい道だ。

 

それを理解したとしても、志を抱くか。

その道を歩むか。

そう問われている章句だ。


仁の実践


たとえば、となりで一緒に勉強している後輩がいるとする。

集中して勉強をしていてるときに、「この問題教えて」と後輩が声を掛けてきたとする。

そのときにどう対応できるか。


後輩に瞬時に心地よく命の時間を提供できるか。

どんなときでも、いつでも、死ぬまで・・・。

 

仁の実践を死ぬまで続ける。

その心の広さと強さを備えること。

その道を歩むこと。


それが志をいだき歩む人間にとっての任務だという。


なるほど。

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