吾日に吾が身を三省す。 人の為に謀りて忠ならざるか。 朋友と交わりて信ならざるか。 習わざるを伝えしか。
私は日に何度も自分の行いを省みる。
人から相談を受けた時、真心を尽くしていなかったのではないか。
友人と付き合うときに嘘をつかなかったか。
自分がまだ充分に理解していないことを、人に伝えたり教えたりしていなかったか。
(「実践・論語塾」安岡定子著)
常に、真心と誠実さを忘れず、
この3つのポイントを反省し、実践できるか。
これは、言葉で表現されていること以上に、壮大な物語のはじまりの章句なのだ。
つまり、自らを省みるとは「修身」である。
身が修まれば、家が整う。
家が整えば、国が治まる。
国が治まれば、天下平らかになる。
つまり、三省し、身を修めることは、世界平和へと通じる道ということだ。
世界平和を目指すというと、あまりにも壮大で果てしない道に聞こえるが、
世界平和は、目の前の友人に嘘をつかないところからはじまるのだ。
そういうことだ。
ど真ん中を生きるということは、
自分の思っている気持ちと、人にしゃべる言葉と、行動が一致していることであると、言い換えることもできる。
つまり、そこには嘘偽りはなく、自分の中の矛盾点もない生き方だ。
大志をいだき、ど真ん中を生きる。
そのために修身として論語の世界から多くのことを学ぶことができる。
Comments