A NEW EARTH
二巡目 第5週 振り返り
自分が怨恨を抱いているかどうか、自分の人生において完全にゆるせない何者かが、つまり「敵」がいるかどうかを見極めるには、正直にならなければいけない。
完全に許せない相手とは誰か。
すぐに思い浮かぶ人はいなかった。
それは本当だろうか。
すぐに思い浮かばない自分を正当化しているかもしれない。
「完全に」という言葉が気になる。
尚子さんの言葉。
「自分が誰かにとっての怨恨を生み出している存在の可能性もある」
人は、自分のことになった瞬間に、盲目になる。
妻の親もぼくの親も、80歳を超えている。
すると、「なぜ子の想いが伝わらないのだろう、これは歳だから仕方がないことなのか」と愚痴が生まれる。
「いつまでたっても分かってもらえない、理解されないのだな」と諦めの感情も生まれる。
また、この感情は、我が子へも注がれる。
「なぜ我が子は、親の気持ちが分からないのだろうか」
「この気持ちは、我が子が親の立場にならないと分からいのだろうか」と。
ここまできて、ハッとさせられる。
同時に笑いも込み上げてくる。
結局はお互い様なのだ。
この、お互い様だなと、半ばお笑い芸人のネタのように捉える心が大事だと気づかされる。
話は変わり、毎朝の音読会のおかげで、またひとつ重い腰を上げることができた。
ヤマシナ印刷のHPのリニューアルだ。
新年ということもあり、少しずつ手を加えていきたいと思う。
HPの挨拶文をリニューアルしました。
また弊社との繋がりがあり、かつ、紹介したいと今思う人や団体を自由に紹介させてもらっています。
もし、ど真ん中名刺をつくられた仲間で、「私の活動も紹介してほしい」ということであれば、ぜひ声かけてください。すぐに更新します。
▼こちら
▼あいさつ文は下記のように変更しました。
ヤマシナ印刷は「全力で軽印刷」です。
軽印刷とは、「難度の低い印刷しかできない」という差別的な意味が含まれいます。
しかし、この「軽印刷」だからこそできることがある。
軽印刷・町の印刷屋さんとして、誇りをもって生きる、そんな会社を目指しています。
軽印刷の仕事の本当の意味とは、3つあると考えています。
1,地域の暗黙知を次世代につなぐ図書館
2,「言挙げせぬ国」の言挙げ文化
3,震災が起きた時の情報のハブ
1,地域の暗黙知を次世代につなぐ図書館
地域コミュニティの土台になっているのは「開示知」です。
法で定まったルール、科学的根拠、マスメディアや権威ある人の情報等を中心としたコミュニティです。
しかし、一昔前までは、「地域に根差した共有の資源」「八百万の神々や伝承」が土台の「暗黙知」を中心としたコミュニティでした。
つまり、そこに住む人やその地域にしみ込んだ集団的な想いや願い、繫がりといった、言語化できない、目には見えないことに重きを置いたコミュニティです。
この暗黙知の価値が再評価される時代に変わってきています。
私たちはこの地域の暗黙知を拾い集め、社会に届けること。
地域の暗黙知を次世代に繋ぐ図書館のような存在を目指します。
2、「言挙げせぬ国」の言挙げ文化
万葉集の柿本人麻呂の歌の一節で「葦原の瑞穂の国は神ながら言挙げせぬ国」と詠まれています。
古代より言霊の力を重んじているが故に、「我」のこと、「夢」を語ることに抵抗がある。 しかし、柿本は最後に「それでも言挙げをする」と自分の本気の気持ちを詠んでいます。
言霊の力を信じる、だからこそ、いのちを懸けて自分の内なる声を言挙げしたいと願う。
富山県の魅力は何か。
「先用後利」「 高低差4000mの自然」「 土徳の里」「 越の国」。
この豊かさが、生きるために必要な一切を地産地消できる力がある。
しかし、本当の魅力は、「志の地産地消」なのではないか。
安心して生きる土台があるからこそ、高い志を持つことができる。
その志を地域コミュニティの中でカタチにできる力が富山にはある。
自分の内なる声に耳を澄ませ、リスクを背負って一歩踏み出す仲間を応援する力が、軽印刷にはあります。
そのはじまりが、名刺です。
3、震災が起きた時の情報のハブ
そもそも軽印刷は、自分たちが何者であるかにこだわるのではなく、御用聞きビジネスであること。
上記2つにあるように、地域の暗黙知が集まる場所であること。
高い志を持つ仲間と繫がれること。
この軽印刷として集まる生きた情報は、きっと地域に大きな災害が起きた時に、人や情報をつなぐハブになれるはずです。
針葉樹が冬になってはじめて、葉が落ちないことに気づくように。
印刷物をつくることは見た目の仕事であり、その仕事の奥にある本当の意味は、人と人が繫がるためのコミュニケーションツールの提供すること。
そのさらに奥には、緊急時であろうと、たったひとりの想いを繋いでいく覚悟。
そんな存在でありたいと思います。
軽印刷である姿勢が、地方の未来、日本の未来、地球の未来に変化を起こす。
その呼び水となるような存在でありたいと思います。
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