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執筆者の写真yamashina shigeru

背中

更新日:2020年5月3日

其の身正しければ、令せざれども行われ、 其の身正しからざれば、 令すと雖も従わず。

上に立つ者が行状正しく品格があれば、命令しなくても民は従う。

自らが不正をはたらいていながら、厳しく命令しても、誰も従ってはくれない。

(「実践・論語塾」安岡定子著)


この章句でいう品格とはいかなるものなのか。


品格は、人に宿るのか。

それは確かにそうだろう。


では、

人がつくったモノにまで品格が宿るのか。

もし、そのようなことができる人間がいるのであれば、それを職人と呼ぶのかもしれない。


品格は、肩書にも宿るのか。

肩書という言葉に品格が宿るのであれば、それは歴史の力であろう。

ただ、歴史であるがゆえに、今や未来に本当に品格があるかどうかは、しっかりと判断しなくてはならない。


どちらにせよ、人が品格をつくることは間違いない。

そして品格がある故に、人が動き、歴史を作る。


では、それほどにも重要な品格を重んじる教育はいかにあるべきか。

それは言葉の教育ではなく、実践教育だろう。

背中が何を語るか。


ど真ん中を生きる背中。

自分も、自分が関わる仲間も。

それを大事にしていきたい。





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