其の身正しければ、令せざれども行われ、 其の身正しからざれば、 令すと雖も従わず。
上に立つ者が行状正しく品格があれば、命令しなくても民は従う。
自らが不正をはたらいていながら、厳しく命令しても、誰も従ってはくれない。
(「実践・論語塾」安岡定子著)
この章句でいう品格とはいかなるものなのか。
品格は、人に宿るのか。
それは確かにそうだろう。
では、
人がつくったモノにまで品格が宿るのか。
もし、そのようなことができる人間がいるのであれば、それを職人と呼ぶのかもしれない。
品格は、肩書にも宿るのか。
肩書という言葉に品格が宿るのであれば、それは歴史の力であろう。
ただ、歴史であるがゆえに、今や未来に本当に品格があるかどうかは、しっかりと判断しなくてはならない。
どちらにせよ、人が品格をつくることは間違いない。
そして品格がある故に、人が動き、歴史を作る。
では、それほどにも重要な品格を重んじる教育はいかにあるべきか。
それは言葉の教育ではなく、実践教育だろう。
背中が何を語るか。
ど真ん中を生きる背中。
自分も、自分が関わる仲間も。
それを大事にしていきたい。
Comments