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謙虚

君子、重からざれば則ち威あらず。 学べば則ち固ならず。 忠信を主とし、 己に如かざる者を友とすることなかれ。 過てば則ち改むるにはばかること勿かれ。

君子は重厚でなければ、威厳がなくなる。

また学べば独善や頑固さもなくなる。

真心と誠を心の拠り所として、自分より劣った者と付き合って、いい気になっていてはいけない。

過ちがあったら体裁など考えずに速やかに改めるのに遠慮はいらない。

(「実践・論語塾」安岡定子著)


有名なんだそうだが、初めて出会った章句だ。

この章句は部下をもつリーダーとして心構えを伝えてくれている。

そして、なぜ学ぶのかも教えてくれている。


部下が増えるほど、出世するほど、学ぶ必要がある。

それはなぜか。

謙虚であり続けるため。

そういうことなのだろう。


学ぶこと。

対等に意見を言い合える者を友とすること。

速やかに反省すること。


この3つを徹底し、常に謙虚でありつづける。

それが結局、重厚なる人、気品ある人となる道。


そういことになる。


分かっていても、人は力を手に入れるとどうしても傲慢になる。

傲慢になることはもしかするとどうしようもないことかもしれない。

完璧な人間などいないのだから。


だからこそ、生涯学ぶ姿勢が大切だ。


自分にとってのど真ん中を見つける。

ただし、見つけたことがゴールでは決してない。


ど真ん中を見つけたのなら、次なる変容に向かうことになる。

そこにとどまらず、変化を受け入れて前に進む。

それが人生なのだろう。


だからこそ、この章句のとおり、謙虚でありつづけることができるか。

それが常に問われる。




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