主観思考
古谷五郎 著
読了
ど真ん中エディットワーク、ど真ん中名刺では、「主観」をすごく大切にしています。
最終的にどんな名刺に仕上げるか。
主観の名刺です。
「自分の名刺を眺めながら、朝までお酒を飲める名刺」
しかし、どうしても「名刺を渡す相手にどう思われるか」という視点に重きを置いて考えることが増えます。
それは、名刺とはどういうものか、というイメージがそうさせるのだろうと思います。
正直、主観的名刺でも客観的名刺でも、自分のど真ん中を表現できているのであればOKなんだけど、個人的好みは、やっぱり主観的名刺です。
たったひとりのじぶんがどう感じて、どう思っているかということを深く掘り続ければ、多くの人たちとつながり合えるんだ、…
ローカルを掘り下げると、グローバルになる。
ひとりの思考を深めていくと、世界とつながる。
ぼくも、この感覚を信じたい。
「信じる」という言葉を使ったが、信じるとは主観だ。
「わたしはこれがほんとうに好きだ」という境地にたどり着くことが「わたしの自由」を手に入れることだと思いませんか
まさに、そうだと思う。
自由になる、ということは、自分の主観を育み、自分が納得して好きだと思えることに出逢えることなんだろう。
自分の主観を育んでいくときにこそ、「言葉」の力が存分に発揮する時だと思う。
それは自分勝手なことかといえば、違う。
自分の主観を探究していけば、世界と繋がれるはずなんだから。
あと、すごく興味深かった内容が、コロナ禍でオンラインミーティングが当たり前になったことで、失われたことについてだ。
それは、「後ろ姿」。
zoomでは、前を向いた姿しか見ることができない。
しかし、リアルだと、靴を脱ぎ揃える姿、歩く姿、椅子に座るまでの姿、話し合いの後に部屋を出る姿、玄関の帰り際の姿を見ることができる。
こどもたちに残せることができるのは、言葉や思い出もあるが、「大人の後ろ姿」だと、言われることがある。
言葉以上に、大切なメッセージを伝えることができる「後ろ姿」を見る機会が減る。
これは確かにそうだなと。
ど真ん中エディットワークも、最初はリアルをオススメしているが、実際に名刺をデザインする行程や、打ち合わせはオンラインで行うことが多い。
また納品も発送がほとんどで、直接手渡しすることが少ない。
これは仕方がないことかもしれないが、何か違う工夫で、「後ろ姿」を共有しながら繋がれる方法を模索したい。
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