行動科学研究所のエンパワーメントベーシックコースを共に参加し学んだ友から招待いただき、劇団文化座公演「炎の人」を観劇しました。
エンパワーメントベーシックコースで学んだ視点で感想を残したいと思います。
自分の振り返り用
ゴッホの生涯。
一幕。
宣教師の苦難の時代は、犠牲者、子ども、つぶしや、売春婦の影の元型が渦巻く中で人々が混乱し争いが絶えない状態。
その中、ゴッホは、他者を許し、課題を引き受け続ける。 しかし、これは抗えない時代の波もあるのでしょうか。 一歩踏み出すことを許されない環境と壁にぶつかる。
比較することは烏滸がましいが、今の時代の豊かさを感じることができた。
二幕
ゴッホは、それでもあきらめずに生きようとする。
宣教師をクビにされ、画家を目指す。
親子の関係、兄弟の関係が、強く影響を与える。
ゴッホは、Pベクトルの力も、Sベクトルの力も、ほとんど高めることができず、ただただ、Eベクトルの角度を上げ、自ら上げた鋭敏な角度をよじ登ろうと悪戦苦闘する。
しかし、いかに岩にしがみつき登ろうが、PとSの面積があまりにも狭いゆえ、転落する。 この繰り返しの中で、ついに精神が病んでいく。
病院に入院しながらでも、絵が描く。 なぜ、絵が描けるのか。
ゴッホは、常に命の声に耳を傾けていたのかもしれない。
途中まで、ぼくの中にはゴッホと向き合えるような力はないと、諦めていました。 結構絶望的な感情です。
もし、自分の目の前にゴッホが存在するのなら、なんて声をかけるだろうか。
いや、無視しようとするのではないかと。
しかし、最後は、ゴッホの生涯、残した絵が、多くの方の「呼び水」になっているのかと。そのことを想うと、すこし希望が生まれた。
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