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執筆者の写真yamashina shigeru

プライド



反省しかない今日の論語。


最近読んだ本で、あ、なるほど!って思ったことが、自己肯定感と帰属意識の関係。

そもそも自己肯定感とは、帰属先があるから生まれるものであって、切り離せない関係なんだと。 その帰属先のことを理解し、好きだ、大切だ、という意識。

家族、クラス、部活、学校、地域、社会、国、世界、地球、、と帰属先は広がる。

その属している場所を大事にしようと思う心。 それが自己肯定感を育む。 ここに歴史を学ぶ意味があると。


考えてみると、確かにと。 新しい気づきだった。


もうひとつ、大学卒業後、学生のアイスホッケー部ヘッドコーチ、社会人チームの選手としてがんばってた時期。


社会人チームの監督のゲンさんから多くのことを学んだ。 ゲンさんは日系人で、学生時代カナダでベストシックスに選ばれるようなすばらしい選手。 当時すでに60歳ぐらいであったが。


そのゲンさんから教えていただいたひとつが、プライドだ。


どんなに技術をもっていてもプロになれる選手となれない選手がある。 その違いはどこにあるのか。 それが「プライド」だと。


チームや共に試合にでるラインメイトに「プライド」をもっているかどうか。 このプライドがあるかないかで、大事な場面で力を出せるか出せないかが決まると。


たとえば、ぼくと一緒に氷上でプレーしている選手が点を取るとする。

しかし、ぼくはあまり何もできなかった。迷惑をかけたぐらいだ。


そんな時、ゲンさんは、ぼくに握手を求めてきてくれた。 「ナイス!しげる!」と。


ぼくは、一瞬はぁ?って思う。 だって何も活躍してないし、それどころかチームの足をひっぱたと思っている。


でもゲンさんは 「一緒に氷上に乗ってる選手が点を取ったということは、しげるも活躍したってことだよ。」と。 そんな感じでプライドについて教えてくれた。


自己肯定感と帰属意識。



今回の論語の意味は

人が自分の実力を理解してくれなくても嘆くことはない。 他人の実力を自分が見極められないことを心配すべき。


人はどうしても、自分を知ってもらいたいという承認欲求がある。

特にSNS中心時代であればこそ、その欲求は強くなる。

 

しかし、ここで問われているのだ。

嘆くべきは、自分を理解してもらえないことではなく、

他人を理解できてない自分をだ。


そして、自分が属している場所の仲間を理解しようとしていく中で、自己肯定感は育まれていく。



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