廋せないこと
- yamashina shigeru
- 1 日前
- 読了時間: 2分
親子論語塾
朝からめまいがあり、行けるかどうか不安だったのだけど、夫婦で参加できました。
身体の声を聞くことはすごく大切だな。
去年も夏から秋への季節の変わり目に、体調を崩しました。
今日は小雨。

子曰わく、
その以す所を視、
その由る所を観、
その安んずる所を察すれば、
人いずくんぞ廋(かく)さんや、
人いずくんぞ廋(かく)さんや
論語塾の最初に、子どもたちは書を書くのだけど、今回は上記の章句の中から「廋」でした。
「廋」という漢字は、鼠が建物の中で隠れている様子を表している。
実はちょうど、お寺の畑に撒く予定の藁の袋の中に鼠がいて、こんなところにどうやって入ったんだろうと、話していたところでした。
この章句は、3つの見るという漢字がでてきます。
視る…じっくりと意識的に注意深くみる
観る…表面的に見えるところだけではなく、内側もどうなっているのか見る
察する…内側と外側をくまなく見た上で、本質をみつめる
では、何を「みる」のか。
その以す所を視…どんな行動をしているのか。(行動)
その由る所を観…何のためにしているのか(動機)
その安んずる所を察すれば…どうなると満足するのか(目的)
それをみれば、その人が一体どんな人物なのか隠すことはできない。
本当に隠すことはできないよ。
と二度繰り返している。
この章句の大切なことは、人を観察する方法を教えているだけではないということ。
自分も、他人からそうやって見られているということ。
これは次の章句にも当てはまる
徳は孤ならず
必ず隣あり
習慣の中で身につけた真理、人としての道を貫こうとすると、自分を理解してくれる人は誰もいないんじゃないか、独りぼっちじゃないのか。
とおもうことがある。
でも大丈夫、必ず理解してくれる友がいる。
そんな章句だ。
これも同様に、視点を逆転して考えると。
自分の周りに、孤独を感じている人がいるなら、その人の隣りに寄り添ってあげよう。
自分の生き方を鼓舞する章句でもあり、他者とのつながりの大切さを伝えてくれる章句だ。
論語塾の帰りに受け取ったお弁当。
かおりんの気持ちが伝わります。

出張割烹 たけ田



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