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廋せないこと

親子論語塾


朝からめまいがあり、行けるかどうか不安だったのだけど、夫婦で参加できました。

身体の声を聞くことはすごく大切だな。

去年も夏から秋への季節の変わり目に、体調を崩しました。


今日は小雨。


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子曰わく、

その以す所を視、

その由る所を観、

その安んずる所を察すれば、

人いずくんぞ廋(かく)さんや、

人いずくんぞ廋(かく)さんや


論語塾の最初に、子どもたちは書を書くのだけど、今回は上記の章句の中から「廋」でした。

「廋」という漢字は、鼠が建物の中で隠れている様子を表している。

実はちょうど、お寺の畑に撒く予定の藁の袋の中に鼠がいて、こんなところにどうやって入ったんだろうと、話していたところでした。


この章句は、3つの見るという漢字がでてきます。


視る…じっくりと意識的に注意深くみる

観る…表面的に見えるところだけではなく、内側もどうなっているのか見る

察する…内側と外側をくまなく見た上で、本質をみつめる


では、何を「みる」のか。


その以す所を視…どんな行動をしているのか。(行動)

その由る所を観…何のためにしているのか(動機)

その安んずる所を察すれば…どうなると満足するのか(目的)


それをみれば、その人が一体どんな人物なのか隠すことはできない。

本当に隠すことはできないよ。

と二度繰り返している。


この章句の大切なことは、人を観察する方法を教えているだけではないということ。

自分も、他人からそうやって見られているということ。



これは次の章句にも当てはまる


徳は孤ならず

必ず隣あり


習慣の中で身につけた真理、人としての道を貫こうとすると、自分を理解してくれる人は誰もいないんじゃないか、独りぼっちじゃないのか。

とおもうことがある。

でも大丈夫、必ず理解してくれる友がいる。


そんな章句だ。


これも同様に、視点を逆転して考えると。

自分の周りに、孤独を感じている人がいるなら、その人の隣りに寄り添ってあげよう。



自分の生き方を鼓舞する章句でもあり、他者とのつながりの大切さを伝えてくれる章句だ。



論語塾の帰りに受け取ったお弁当。

かおりんの気持ちが伝わります。


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出張割烹 たけ田




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