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七十二候

第38講 小学教師の理想


この講を読んで、真っ先に思い浮かんだのは、今参加させていただいている親子論語塾の安岡先生の姿だ。

まさに、この講に書いてある通り、子どもたちを目の前にしながら、その子の20年先、30年先を考えて語ってくれていることが伝わる。

講座の内容しかり、講座が始まる前も後も、その振る舞いや姿勢に、すばらしさを感じることができる。


安岡先生は、毎回、日本の伝統的文化について語ってくれている。

お正月の意味。

なぜこの季節に、この食べ物を食すのか。

このお祭りの意味は何か。

など。

日常の忙しさの中で忘れがちな心を思い出させてくれる。


今回の講は、これから小学校教師になるための若者への言葉だが、子を持つ親にとっても同じことが言えるだろう。

親としても、子に教えることはできるのは、安岡先生が語ってくれるように、日本の四季とそこにある自然、その自然と融合した文化になるのではないか。

それこそ、生活の中の営みの風土の中で親が子に伝えることのできる唯一の学びのような気がした。

日本ならではの、自然と向き合う姿。

学校では伝えることができない、生活の一部として、日本に生まれ育つ意味として、大事な学びになるはずだ。


日本の二十四節気と七十二候ある季節の節をもう一度確認していきたい。

その自然のリズムに向き合う姿が、何らかのカタチで子どもたちの心に残る財産になればいいと思う。



東風解凍(こちこおりをとく) 東風が厚い氷を解かし始める

黄鶯睍睆(うぐいすなく) 鶯が山里で鳴き始める

魚上氷(うおこおりをいずる) 割れた氷の間から魚が飛び出る

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 雨が降って土が湿り気を含む

霞始靆(かすみはじめてたなびく) 露がたなびき始める

草木萌動(そうもくめばえいずる) 草木が芽吹き始める

蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく) 冬籠りの虫が出て来る

桃始笑(ももはじめてさく) 桃の花が咲き始める

菜虫化蝶(なむしちょうとなる) 青虫が羽化して紋白蝶になる


・・・



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