昨日の親子論語塾 最初に行う書は「観」でした。
観の漢字を使う有名な論語はこちらです。
子曰く そのなす所を視、 その由る所を観、 その安んずる所を察れば、 人いずくんぞ、かくさんや。 人いずくんぞ、かくさんや。
その人は何をしているのかを視、 その人の動機(何のためにそれをしているのか?)を観、 その人の心のよりどころ(満足・安心すること)を察れば、 その人がどんな人物なのか、隠すことはできない。 その人物を知ることができる。
このブログで何度か紹介している章句だ。
ここで大切になるのは「みる」という漢字を使い分けていること。
最初の「視」は、目的をもって意識して見る、という意味。 ちなみに、意識せずに目に入るすべての情報をみるは「見る」です。
次の「観」は、細部まで詳(つまび)らかに見ること。
三つ目 の「察」も、「みる」という意味ですが、他と違い、見えないものを見るということです。心の動き、空気感など。
見て、視て、観て、察する。
漢字の意味を知り、漢字を使い分ける。
この「みる」という漢字だけではなく、この章句はすごく大切なことを教えてくれています。 人間観察の大切さです。
何をしている人なのか。 何のためにその行いをしているのか。 その人が目指す「あり方」とは。
これがわかると、どんな人物かわかる。
そして、もうひとつ、この章句が教えてくれていることがある。 それは、。
あなた自身も、周りからこの3つの視点で見られてますよ。 ということだ。
行動と発言と思いが一致している人間かどうか。
つまり、ど真ん中を生きているかどうか。
ここを見られているということだ。
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