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済んだ心

これは、妻が4人目の子を身ごもっているときの話。



妻が妊娠中にもかかわらず、左手首を折るというケガをした。

 

妊娠中であるということで、普段でも自分の身の回りのことをすることさえ厳しい状態なのに、口と右手を利用して、出来る限り自分の力で家事を行っている。

もちろん、出来ない動作の補助はする。


その時、妻は素直な声で「ありがとう」という。

それは、僕や子どもたち、誰であろうと全く同じ調子のありがとうだ。

 

本来ならば、痛みと不自由さでストレスをかかえて、心が重くなるはずだ。

しかし、ケガをした後の方が、澄んだ心になっている気がした。

 

「右手がこんなに動くことに感謝しかない」という。

そして、ケガしたことの意味と、ここにどんな学びがあるかを真剣に考えている。

 

常に道を取り組み、一つ一つの家事を心をこめて丁寧にする妻。

 

妊娠中は、何とも言えない幸福感があると、妻は言う。

これは妻だけではなく、世の中のお母さんすべてに、「ありがとうございます」と頭を下げたい。


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