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種を撒く

毎朝5時からの音読会のテーマが「ティッピングポイント」だった。

思い出したのが、約10年前に会社で全体会議をしたことがあり、そのときに、軽印刷の役割は何かという説明で、「ティッピングポイント」を利用した。


そのときの資料が残っていたので、その図を紹介する。



昨日の夜、「ど真ん中名刺」の打ち合わせをしていて、そのときの会話をふと思い出す。


「わたし、環境に恵まれているのです」


では、なぜ環境に恵まれているのか。

それは単なる偶然なのか。


そのとき、ふと感じたのは、実は偶然に思えることでも、どこかのタイミングから少しずつ、少しずつ自分で種を撒いていたのではないか、ということでした。


種が芽を出し、花が咲く。

その花の恩恵が自分にやってくるかもしれないし、やってこないかもしれない。

やってきたとしても、いつ届くかもわからない。

しかし、確実に種は撒き続けていた。


そんな人生を歩んでいると、いつのまにか「わたしは環境に恵まれている」と自然に信じることができるのではないか、と思えたのです。


そんな話をすると、相手の方が

「社会人として働き始めたときに、わたしの心に種を撒いてくれた先輩がいた」

という素敵なエピソードを教えてくれた。


「種」をお金で買ってくるわけではなく、自ら育て、引き継いでいくことで循環がはじまる。

そんな景色が頭に浮ぶ。



さて、話は変わり。


上記の図だと、劇的な変化が起こる転換点(ティッピングポイント)は「C」ということになる。


僕は、軽印刷の役割は「A〜C地点」、特に「A〜B」の期間を伴走することにあると思っていいる。

それを説明するために利用したのだ。


A〜Bの期間は、いわば「暗闇のトンネル」を歩いている状態。

ひたむきに歩いている人にとって、いつこのトンネルを抜けることができるかは不安でしかない。

そしてこの期間は多くの場合、あまり誰かの手助けがない状態だ。

なぜならば、手伝う側にとってビジネスとして成立しにくい領域だからだ。


それでも、軽印刷の役割は、このA〜Bの領域を一緒に歩む仕事なんじゃないか。

B地点からティッピングポイントのC地点への伴走より、まずは「B地点(兆候が見える場所)にたどり着くこと」。

ここを支えることこそが、軽印刷としての大事な役目なんだと思っている。



この「A〜Cまでの流れ」について、AIを活用して役割を整理・まとめてみた。


【AIとまとめた、軽印刷が伴走するフェーズ】


A 〜 B(潜伏期・導入期):時間をかけてもほとんど変化が見られない時期。エネルギーや努力をひたすら溜め込んでいる段階。


B(胎動期):少しずつ上向きのカーブが始まり、「何かが変わり始めたぞ」と兆候が見え始めるポイント。


C(ティッピングポイント・激変点):爆発的・指数関数的な急成長へと完全にギアが切り替わる瞬間。


「孵化」のお手伝い

多くの企業やネット印刷が手を引きがちな、効率の悪い「A〜Bの暗闇のトンネル」。

まだ形になっていないアイデアや、資金力のない個人の立ち上げに伴走し、1枚のチラシ、1冊の小冊子を一緒に悩みながら形にすること。

それは単なる「印刷の受注」ではなく、まだ見ぬ新しい価値を世の中に生み出すための「孵化(ふか)」を手伝う行為そのものです。


「灯台」としての存在

いまはSNSで無料で発信できる時代ですが、「紙に印刷されて、手で触れる形になる」ということは、発信者に「自分のアイデアが、たしかにこの世界に存在している」という強い手応え(身体性)を与えます。

それは、暗闇を歩く人にとっての物理的な灯台になり得る。


想いの「調律」

自分の想いが強すぎるあまり、表現が空中分解しがちな発信者の隣に座り、「つまり、こういうことが言いたいんですよね」「だったら、こういう紙で伝えてみませんか」と、その人の熱量を他者に届く形へと「調律」していくこと。


ビジネスとして成立しにくいこの期間を一緒に歩んでくれた人のことを、発信者はきっと一生忘れません。

そのプロジェクトがいつかC地点を迎えて爆発的に成長したとき、真っ先に顔を思い浮かべてもらえるような存在(あの暗闇を一緒に歩いた印刷屋さん)となりえる。



まあ、なんとほめ上手なAIだこと!

でも本当にそう思っていて、この想いの先に、「ど真ん中名刺」「駄菓子屋」「コワーキングスペース」がある。


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